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kan-haruの日記

旅ものがたり さくらんぼ狩り 上山温泉日本の宿古窯と天地人の米沢上杉神社 その3

2008年07月02日 | 旅ものがたり
kan-haru blog 2008 
 
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米沢で天地人を見る
かみのやまでのさくらんぼ狩りをしてから東京への帰路途中に、2009年に放送予定の大河ドラマ「天地人」で主人公上杉景勝に仕えた直江兼続の地、米沢に寄り道して上杉神社にお参りしました。
米沢市は山形県最南部に位置し、東に奥羽山脈、南は吾妻連峰、西に飯豊連峰と二千メートル級の山々に囲まれ、市街地は海抜240~260mの盆地で、南北に28.2㎞、東西は32.1㎞の面積が548.7k㎡もあり、人口が9万5千人で、1889年(明治22年)に日本で市制が施行された最初の市の一つです。

米沢という地名の由来は駅前の説明板では、アイヌ語で「湯の川」という意味の「ユナイ」から転訛したものとか、米のとぎ汁のような白い水の「米井」が出るとか、火山灰を意味する「よな」に由来した説のほかに、「米を産する沢地」と解釈する人もいるとかの諸説が書かれています。米沢駅は、この地名の由来を受けて、1899年(明治32年)の奥羽本線の福島~米沢間が開通した時に開業しました。

 米沢駅(左:米沢駅、中:駅前モニュメント、:米沢駅名由来)

かみのやまで立ち寄りのワイナリー「蔵王スターワイン」を見たあと、タクシーでかみのやま温泉駅から米沢駅への到着はお昼をまわっていましたので、観光案内所でお薦めの金剛閣(米沢市桜木町3-41)で米沢牛での昼食をとりました。

 金剛閣で米沢牛の昼食

上杉神社と米沢城
昼食が済み、タクシーで上杉謙信を祀る上杉神社前の松岬公園(地図参照)に行きました。松岬公園の上杉神社参道の左方には参詣後に寄る伝国の杜置賜文化ホール上杉博物館があり、右方にはお土産やレストランの大型の物産館の上杉城史苑があります。

松岬公園は米沢城跡で、1238年(暦仁元年)に源頼朝の重臣大江広元の次男の長井時広の築城と伝えられ松岬城と称した。以来、伊達氏、蒲生氏と城主が代わり、慶長3年より上杉氏領となり初めは上杉景勝公の重臣直江兼続の城主から、1601年(慶長6年)に上杉景勝公が城主となって、1869年(明治2年)の奉還まで上杉氏の城主が続き舞鶴城と称しました。

 米沢城ゆかりの武将(:米沢城説明板、:伊達政宗公生誕地標柱、:上杉鷹山公像)

1873年(明治6年)に城は解体され、四周を幅20~36mの延長約800mの濠で囲まれた公園として市民に開放されました。
松岬公園の中央の旧米沢城本丸の奥御殿跡に上杉神社が建てられ、濠外東方に松岬神社、同南方に上杉記念館(旧上杉伯爵邸)などがあり、境内(境内地図参照)には上杉謙信公像・上杉鷹山公像をはじめ、上杉神社稽照殿(宝物殿)・春日神社・福徳稲荷神社・招魂碑・上杉謙信公祠堂跡・曦山公碑・伊達政宗生誕の地標柱等があります。

・松岬神社
上杉神社に向かう参道の右側の松岬神社には、1871年(明治4年)に上杉謙信公・鷹山公を祭神とし祀り、1902年(明治35年)に社号を松岬神社と奉称することとなり、1912年(大正元年)に新殿を造営して遷座祭を斎行しました。
1923年(大正12年)に上杉景勝公を合祀り、1938年(昭和13年)に鷹山公の師・細井平洲、米沢建設の恩人・直江兼続、米沢藩復興の功臣・竹俣当綱と莅戸善政の六柱を配祀しました。

 松岬神社(左:松岬神社、:松岬神社説明板、右:大河「天地人」の直江兼続を祀る松岬神社)

・上杉神社参道
上杉神社参道を進むと、お濠には石橋を渡る足音を聞き沢山の鯉がよってきます。お濠際には、謙信ゆかりの「毘」と「龍」の旗が立っており、右手に謙信公の像が、左手に鷹山公の像が建っています。上杉謙信公は越後の春日山城で49才にて急逝し、その遺骸を城中不識庵に仏式で鎮祭されたが、二代景勝公が会津を経て米沢に移封された際に、祠堂を米沢城内に移して仏祭を厳修し明治の世を迎えた後、祠堂のまま神祭に改められました。

 上杉神社参道(左:お濠の石橋、中:足音に寄る鯉、:上杉謙信公祠堂跡標柱)

・上杉神社本殿
参道を進むと大鳥居があり、その先の鳥居を潜ると上杉神社神門があり、神門の中に拝殿があります。


米沢城の本丸・奥御殿跡に建てられた上杉神社は、1919年(大正8年)の米沢大火により焼失し、大正12年に米沢出身の伊東忠太博士の設計により神殿から一切が竣工されました。

 上杉神社(左:二の鳥居、:神門、:拝殿)

・稽照殿
上杉神社神門の塀に添って東隣に、上杉神社宝物殿の稽照殿(米沢市丸の内1-4-13)があります。稽照殿には、上杉家に関する国の重要文化財百数十点はじめ、県指定文化財など1000点が納められており、2009年大河ドラマ「天地人」の直江兼続の愛の前立てや、上杉謙信・鷹山公の遺品などや刀剣類が展示されていますが、写真撮影禁止のため画像の表示はできません(稽照殿で購入の「直江兼続公小伝」表紙参考)。入館料は、大人が400円、高・大学生が300円、中学生が200円です。

 稽照殿

米沢市上杉博物館
来年のドラマへの関心が高まり、稽照殿で上杉氏ゆかりの宝物を見てから、帰りまでの時間に若干余裕があるので、参道を戻り右手に上杉記念館の外観を眺めながら松岬公園内の米沢市上杉博物館(米沢市丸の内1-2-1)へ行き、ここでも数千に及ぶ上杉氏ゆかりの貴重な品々や国宝が収蔵されており、上杉の歴史と文化を中心とした「江戸時代の置賜・米沢」を主軸に構成されている常設展示室を見学しました。博物館の中には能舞台があり、この舞台は空気浮上させ移動できる構造になっているそうです。入館料は、大人が400円、高・大学生が300円、小・中学生が100円です。


また、博物館の企画展示室では、高橋まゆみ創作人形展「故郷からのおくりものふたたび」を開催しておりましたので、失いかけている素朴な暮らしを表現している人形の姿を見て感動しましたが、写真撮影禁止のため画像の表示はできません。

 上杉博物館(左:上杉記念館、中:上杉博物館、右:常設展示室)

上杉博物館を出て上杉城史苑でお土産を覗き、タクシーで米沢駅に飛ばし米沢牛弁当を買い、今回は天気に恵まれたさくらんぼ狩りと山形の歴史「天地人」の知識を仕入れ、満足して予定の山形新幹線で帰りました。

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