忘れ物

　新年会では、アルコールで乾杯なので、ＪＲを使って出かける。
会終了後さっさと抜けて、独りの自由を楽しむ。
本屋さんに行き、ゆっくり検索をする。
岩波・赤63の「タゴール詩集」を求めようと思ったが、現在発行中止とのことである。
持ち運びには不便な単行本にしようかと思うが、これは”積ん読”になる予感がする。

　手に取ってめくりながら最終的に買ったのは、
中　勘助著　「銀の匙」である。中氏の幼い頃の自伝エッセイで、
解り易く読み易いので、帰りの列車の中で夢中で読んだ。
下車寸前に気が付いて降りたが、すぐに忘れ物に気が付く。
買ったノートを、バックの中に入れると形が崩れると思い、別扱いにして座席の後ろに置いた。
荷物は１個にしなければいけないと思い、大きなバックを持ち歩いているのに、意味をなさない。
幸い駅にお願いをして見つかったけど、数日間、三次駅で泊ることになる。
他人から預かった広報用の原稿も入っている。
見つかったから幸いである。駅員さんに感謝！

　ボケの蕾も、まだまだ固い。当分春は来そうにない。