農業祭の一環として、地域包括センターが映画を上演した。題は、「ケアニン」である。
映画のセリフの中に、「ケアする人間。介護福祉士って言うと堅くるしいじゃん。」との解説がある。
特別やりたいことがないので、専門学校に行って介護福祉士にでもなろうかと思い、
認知症の人達が暮らす小規模施設に就職した男性を描いている。
大森圭は、認知症の人達と上手にコミュニケーションがとれず、周囲の職員から度々指導を受ける。
新人・大森圭を指導する周辺の人々の人間関係も、素晴らしく描けている。
このような指導者に囲まれると、新人は人間的にも介護の専門家としても伸びる。
安心して任せることができる人材と施設である。
大森圭は、認知症の老女を介護し看取りまでをする。人と人とのコミュニケーションの大切さと、喜びを見出し、
介護職に正面から向き合い、やりがいを見出してゆくという内容である。
私も、このような介護士と施設にめぐり合いたい。