努力家

　公民館でのパソコン教室も、新学期が始まった。３回シリーズの一日目である。
杖をつきながらゆっくりと歩く人が、パソコン教室に来られた。
自己紹介によると、「数年前に脳梗塞を患った。
そして５か月前、自宅の２階の階段から落ち、背骨を損傷した。
コルセットをしているが痛みがある。家にいてボーっとしているのも退屈なので、
パソコンでもしようと思う。」とのことである。
左手は使わずに、右手の人差し指だけでキイを叩く。辛そうである。

　何もしないで家に居ることがどんなに退屈であろうと、
自分だったら、外出しようという気持ちを失うだろうと思う。
公民館に来られるだけでも努力家だと思う。
そして学ぶということがもともと好きな人であろう。
何歳になっても、進歩しようと心掛けることは、青春を生きていることになる。

　カイドウが青空に映える。ムスカリは花芽を付けると鹿には食べられなかった。
チュウリップは柵の中で育てた物だけが、鹿の被害を免れた。