田の草取り

　稲の中に生えた草は、腰を曲げて両手で取っていた。
遠い昔の話のようであるが、我が父母の時代はそのようであった。
最近は、薬品”草枯らし”を撒いて、田圃には入らない。

　人間も入らない田圃なのに、昨夜は鹿が草取りをしに入った。
午前３時頃、犬の激しい鳴き声に目が覚める。
外に出て懐中電灯を点けると、バシャバシャとあわてて山に逃げ込む。
道路と団地に面しているので、街灯も点くので、
鹿もまさかと高をくくっていた。この方向だけ柵をサボっていた。
暑くても仕方なく、全面を囲う仕事をした。
まさか今夜からは、入らないであろう。

　中国・昆山在住のＹ氏からの写真である。
中国の田植え後の田圃である。苗は適当に植えられている。
刈り取りも人力なので、
筋を作ってきちんと植える必要もないのであろう。
なんとも落ち着きの悪い田植え後の田圃である。