通でがんす

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カウンタック展 広島市交通科学館(その2)

2012年08月21日 | 広島の話題




「今日は、交通科学館の2階に展示してあるカウンタックを順番に紹介していきますけぇの」

「LP500(5000)S、LP400S、LP400、LP500R、ソニアの5台を紹介します」





【カウンタック LP500(5000)S】








ランボルギーニ
カウンタック LP500(5000)S
Lamborghini Countach LP500(5000)S
(1982~1985年)


全長/全幅/全高(mm):4140/2000/1070

重量:1490kg

エンジン性能:
排気量…………4754cc
エンジン型式…水冷V型12気筒DOHC24バルブ
最高出力………375馬力/7000rpm


当時、ランボルギーニのライバルであったフェラーリは、すでに5リッターエンジンの512BBを生産していた。
そのため、より競争力の高いモデルとして、カウンタックLP400Sの排気量をアップして開発されたのがLP500Sである。
これにより、カウンタック開発当初に目指していた5リッターエンジン搭載を実現した。
一見すると400Sとほぼ見分けはつかない。
また、一般にLP500Sと言われるが、ウォルター・ウルフ仕様の特別なカウンタックと区別するためや対北米市場向けに「LP500S」という名称が使われることもある。
生産台数は323台(推定)。

タマ氏所蔵





【カウンタック LP400S】





ランボルギーニ
カウンタック LP400S
Lamborghini Countach LP400S
(1978年~1982年)


全長/全幅/全高(mm):4230/2000/1070

重量:1460kg(車検証記載値)

エンジン性能:
排気量…………3929cc
エンジン型式…水冷V型12気筒DOHC24バルブ
最高出力………375馬力/7500rpm


カナダの石油王ウォルター・ウルフによるLP400のスペシャルカウンタック製造・開発を機に、新型モデルとしてデビューしたのがLP400S(Sはイタリア語でスペチアーレ【英語でスペシャル】の略)である。
1978年~82年の間に237台(推定)が生産された。
その間も改良が加えられていったため、同じLP400Sの中でもインテリアやホイール、車高の違いなど個体差が存在する。
LP400SからLP400の特徴だったルーフのペリスコープ(覗き窓・凹んだ部分)が無くなり、リアタイヤが太くなったことでオーバーフェンダーが取り付けられた。
また、ホイールが5つ穴の通称ブラーボ(BRAVO)ホイールに変更された。


○森氏所蔵




ブラーボホイール





【カウンタック LP400】








ランボルギーニ
カウンタック LP400
Lamborghini Countach LP400
(1974年~1978年)


全長/全幅/全高(mm):4210/1890/1030

重量:1420kg(車検証記載値)

エンジン性能:
排気量…………3929cc
エンジン型式…水冷V型12気筒DOHC24バルブ
最高出力………375馬力/8000rpm所蔵


1971年のジュネーブ・ショーでプロトタイプのLP500を発表し大反響を呼んでから約3年、1974年の秋ついに登場したカウンタック最初の量産モデルがLP400である。
4リッターV型12気筒エンジンを縦に置き、ミッドシップとして重量バランスを高めたレイアウトは、マルチェロ・ガンディーニによる斬新なボディラインやガルウィング式のドアと相まって今までの常識を超えた驚愕のクルマであった。
最高速度は公称で300km/h。
1978年までの間に150台が生産され、カウンタックのシリーズ中最も少ない。

堀田力男氏所蔵





【カウンタック LP500R】









ランボルギーニ
カウンタック LP500R
Lamborghini Countach LP500R
(製造年不明)


全長/全高(mm):4010/1070

最高速度:315km/h

※その他 スペック詳細不明


シャシーナンバー”1120144”。
LP400ベースのスペチアーレ(スペシャル)カウンタックのひとつ。
ブラックのボディにホワイトのウェーブラインが大きな特徴である。
またLP400と比べ、リアタイヤの幅がかなり太くなっているため、リアフェンダーをワイド化している。
このLP500Rはシャシーナンバーから1975年に製作されたLP400をベースにしたものと推測されるが、いつどこでどのような目的で製造されたかなど謎が多い。
日本にはスーパーカーブームの真っ最中の1977年に輸入され、全国各地で開催されたスーパーカーショーで子どもたちの人気を博した。

きっずはあと所蔵





【ソニア】






ランボルギーニ
ソニア
Lamborghini Sogna
(1991年 ジュネーブ・ショー
 1992年 トリノ・ショー 出品)


全長/全幅/全高(mm):4150/2000/1110

重量:1530kg

エンジン性能:
排気量…………5167cc
エンジン型式…水冷V型12気筒DOHC48バルブ
最高出力………455馬力/7000rpm


ランボルギーニ ソニアは、ランボルギーニから提供されたLP5000QVのシャーシとエンジンをベースに日本人デザイナー山崎亮志氏によってデザインされたプロトタイプカーである。
まず1991年のジュネーブ・ショーにショーモデルが出品された。
展示車は翌1992年のトリノ・ショーに向けて製作され、実際に出品された走行可能なモデルである。
ドアはカウンタック同様ガルウィング式となっている。
また、世界初の民生カーナビ「カロッツェリア」のCMに登場し話題となった。

(株)園満 所蔵






「そういや、「カウンタック」という名前は、誰が名付けちゃったんかね?」

「「カウンタック」をイタリア語で綴(つづ)ると、”Countach”になるそうじゃ」

「「カウンタック」というよりは、「クンタッチ」という発音になるんじゃね」



”Countach”とは、ピエモンテ地方(トリノを中心とするイタリア北部の地域)の方言で、「驚き」や「感動」などを表すときに思わず発する言葉で、「クンタッシ!」や「クンタッチ!」という発音の方が近い。
ガンディーニが考えたデザイン案を見たスタッフが思わず口から出た「Countach!」からその名が付いたと言われている。
そしてカウンタックは発表されると人々から驚きをもって迎え入れられることとなった。

「名前の由来」会場に展示してあった説明板より




「うちにはよう分からんけど、そういう風に感じちゃったんじゃね」









訪問日:2012年(平成24年)8月14日





↓広島市交通科学館については、こちら↓

広島市交通科学館





↓広島市交通科学館についての関連記事は、こちら↓

カウンタック展 広島市交通科学館(その1)

あこがれの国産車 ~昭和40年代の名車たち~ 広島市交通科学館

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「今日は、広島市交通科学館の2階に展示してあるLP500(5000)S、LP400S、LP400、LP500R、ソニアについて話をさせてもらいました」

「次回は、カウンタック展に展示してある、カウンタック以外の車を紹介しますけぇの。ほいじゃあ、またの」
コメント
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