「広島市交通科学館にカウンタック展を観に行ってきたんじゃ」
「カウンタックって、あのスーパーカーの?」
「今から35年くらい前(1974年~1978年)に、スーパーカーブームがあったのよう」
「近所の男の子から、「カウンタックがどうのこうの」「フェラーリがどうのこうの」と、いろいろ聞かされたんよ」
「でも、頭の中をスルーしたんじゃろ?」
「当たり前よね! うちは車には全然、興味がなかったんじゃけぇ。…今も興味ないけど」
「スーパーカーブームの最盛期は、わしが小学校6年のころじゃったのう。あのころは、ヨーヨーブームもあったし、後半はTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』(讀賣テレビ、オフィス・アカデミー)もあったんじゃ」
「『ヤマト』の裏番組には、『アルプスの少女 ハイジ』(ズイヨー映像)もあったんよね」
「時代背景の話はここまでにして…、カウンタック展の話に移ろうかの」
「交通科学館の1階に展示してあるカウンタックを、入口の右手側から左手側、そして階段横へと、展示してある順番に紹介していきますけぇの」
「今日は、ディアブロ、カウンタック QVX、カウンタック LP5000QV、カウンタック 25thアニバーサリー、ウラッコ P250の5台を紹介しますね」
【ディアブロ】
ランボルギーニ
ディアブロ
Lamborghini Diablo
(1990~2001年)
※ディアブロのシリーズ全体で
全長/全幅/全高(mm):4460/2040/1105
重量:1650kg
エンジン性能:
排気量…………5707cc
エンジン型式…水冷V型12気筒DOHC48バルブ
最高出力………455馬力/7000rpm
ランボルギーニのフラッグシップモデルであったカウンタックの後継として1990年にデビューしたディアブロ。
排気量は5,7リッターに拡大されたがカウンタック同様V型12気筒DOHC48バルブのエンジンをミッドシップに搭載。
また、デザインはガンディーニの案をベースに修正したもので、ガルウィング式のドアも踏襲している。
シリーズは2001年まで続き、その間に4WDモデルの”VT”やスポーツ性を特化したモデルの”SV”、競技用車種を公道しように改良した世界限定80台の”GT”など様々なグレードが派生した。
古谷野治男氏所蔵
【カウンタック QVX】
ランボルギーニ
カウンタック QVX
Lamborghini Countach QVX
(1985年)
全長/全幅/全高(mm):4674/1930/1003
重量:850kg以上
エンジン性能:
排気量…………5700cc
エンジン型式…水冷V型12気筒DOHC48バルブ
最高出力………650~700馬力
カウンタックQVX(クワトロ バルボーレ エックス)は、イギリスのランボルギーニ・ディラー”ポートマン”により、世界スポーツカー選手権、特にル・マン24耐久レースへの参戦を目標に1985年に製作されたCカーである。
ベースとなったのはカウンタックLP5000QVで、エンジンはランボルギーニ本社がチューン。
最高出力は650~700馬力を発揮し、シャシーも大幅に強化された。
当時のノンターボのCカーの中ではトップクラスのポテンシャルを有していたが、政治的な理由からレースに参加したのはわずか数戦。
活躍することなく引退してしまった幻のレースカーと言われている。
このQVXはレースに参加しない方針であったランボルギーニにとって、その後のF-1参戦(1989年からラルースチームにエンジン供給)に繋がるメモリアルカーとなった。
※鈴木亜久里がF-1日本GPで日本人として初めて3位入賞したときのエンジンがランボルギーニのもの。
丹生の風 所蔵
【カウンタック LP5000QV】
ランボルギーニ
カウンタック LP5000QV
Lamborghini Countach LP5000QV
(1985~1988年)
全長/全幅/全高(mm):4140/2000/1070
重量:1490kg
エンジン性能:
排気量…………5167cc
エンジン型式…水冷V型12気筒DOHC48バルブ
最高出力………455馬力/7000rpm
LP500の発売後に登場したフェラーリのテスタロッサに対抗すべく登場したのがLP5000QV(クワトロ バルボーレ)である。
エンジンをDOHC24バルブから48バルブに変更し排気量も5167ccに拡大することで動力性能を高めた。
また、この頃からカウンタックの北米への本格的な輸出を考え始めたため、インジェクション仕様も正式にラインナップされることとなった。
生産台数は632台。
クワトロ バルボーレとはイタリア語で4バルブ(1気筒あたりのバルブの数)の意味である。
古谷野治男氏所蔵
【カウンタック 25thアニバーサリー】
ランボルギーニ
カウンタック 25thアニバーサリー
Lamborghini Countach 25th Annibersary
(1988年~1990年)
全長/全幅/全高(mm):4360/1980/1090
重量:1580kg
(車検証記載値)
エンジン性能:
排気量…………5167cc
エンジン型式…水冷V型12気筒DOHC48バルブ
最高出力………455馬力/7000rpm
1988年、ランボルギーニ社創立25周年のこの年に登場した記念モデルが25thアニバーサリーである。
LP400S以来ほとんど手を加えられていなかった外装は、ガンディーニによるデザインの基本的な部分は継承しつつ、より北米市場を意識した変更が加えられるとともに、冷却性能などの向上も図られている。
カウンタックシリーズ最後のモデルであり、約3年の間に657台とカウンタック5モデルの中では最も多く生産された。
そして1990年に生産を終え、ランボルギーニのフラッグシップモデルはディアブロへとバトンタッチされた。
石井均氏所蔵
【ウラッコ】
ランボルギーニ
ウラッコ P250
Lamborghini Urraco
(1973~1975年)
全長/全幅/全高(mm):4249/1760/1115
重量:1150kg
エンジン性能:
排気量…………2462cc
エンジン型式…水冷V型8気筒SOHC
最高出力………220馬力/7500rpm
スモール・ランボルギーニ(ベビー・ランボ)の基礎となるウラッコは、ポルシェ911の対抗馬として開発され、1970年のトリノ・ショー(モーターショー)でデビューした。
しかし、様々な問題の発生によって販売が始まったのは1973年頃からとなった。
1975年までに約520台が生産された。
ランボルギーニ社のミッドシップカーの中で、初めて4シーターモデルである。
このウラッコをベースにした2シーターモデルがランボルギーニ・シルエットとなる。
石井浩道氏所蔵
「「ガルウィング(gull wing)」いうたら、何かいね?」
「普通、車のドアは、乗る人からみて手前に引いて開けるじゃろ?」
「そういや、ドアが上に開いとるね」
「「ガルウィング」は、地面に対して水平に展開する形で開く車のドアのことじゃ。ちなみに、「ガルウィング」とは「カモメの翼」という意味じゃそうな」
「そういわれりゃ、カモメの翼のように見えるね」
「デロリアンって、覚えとるかいの?」
「映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てきた車じゃね。そうか、この車もガルウィングドアじゃったね」
「あと『西武警察』にも出てきたじゃろ?」
「大門部長刑事(演;渡哲也)が運転する、…えーっとなんという車じゃったっけ?」
「日産フェアレディZじゃ」
「あ、これは国産車なんじゃね」
↓広島市交通科学館については、こちら↓
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「今日は、広島市交通科学館の1階に展示してある、ディアブロ、カウンタック QVX、カウンタック LP5000QV、カウンタック 25thアニバーサリー、ウラッコ P250について話をさせてもらいました」
「次回は、2階に展示してある車を紹介しますけぇの。ほいじゃあ、またの」
「カウンタックって、あのスーパーカーの?」
「今から35年くらい前(1974年~1978年)に、スーパーカーブームがあったのよう」
「近所の男の子から、「カウンタックがどうのこうの」「フェラーリがどうのこうの」と、いろいろ聞かされたんよ」
「でも、頭の中をスルーしたんじゃろ?」
「当たり前よね! うちは車には全然、興味がなかったんじゃけぇ。…今も興味ないけど」
「スーパーカーブームの最盛期は、わしが小学校6年のころじゃったのう。あのころは、ヨーヨーブームもあったし、後半はTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』(讀賣テレビ、オフィス・アカデミー)もあったんじゃ」
「『ヤマト』の裏番組には、『アルプスの少女 ハイジ』(ズイヨー映像)もあったんよね」
「時代背景の話はここまでにして…、カウンタック展の話に移ろうかの」
「交通科学館の1階に展示してあるカウンタックを、入口の右手側から左手側、そして階段横へと、展示してある順番に紹介していきますけぇの」
「今日は、ディアブロ、カウンタック QVX、カウンタック LP5000QV、カウンタック 25thアニバーサリー、ウラッコ P250の5台を紹介しますね」
【ディアブロ】
ランボルギーニ
ディアブロ
Lamborghini Diablo
(1990~2001年)
※ディアブロのシリーズ全体で
全長/全幅/全高(mm):4460/2040/1105
重量:1650kg
エンジン性能:
排気量…………5707cc
エンジン型式…水冷V型12気筒DOHC48バルブ
最高出力………455馬力/7000rpm
ランボルギーニのフラッグシップモデルであったカウンタックの後継として1990年にデビューしたディアブロ。
排気量は5,7リッターに拡大されたがカウンタック同様V型12気筒DOHC48バルブのエンジンをミッドシップに搭載。
また、デザインはガンディーニの案をベースに修正したもので、ガルウィング式のドアも踏襲している。
シリーズは2001年まで続き、その間に4WDモデルの”VT”やスポーツ性を特化したモデルの”SV”、競技用車種を公道しように改良した世界限定80台の”GT”など様々なグレードが派生した。
古谷野治男氏所蔵
【カウンタック QVX】
ランボルギーニ
カウンタック QVX
Lamborghini Countach QVX
(1985年)
全長/全幅/全高(mm):4674/1930/1003
重量:850kg以上
エンジン性能:
排気量…………5700cc
エンジン型式…水冷V型12気筒DOHC48バルブ
最高出力………650~700馬力
カウンタックQVX(クワトロ バルボーレ エックス)は、イギリスのランボルギーニ・ディラー”ポートマン”により、世界スポーツカー選手権、特にル・マン24耐久レースへの参戦を目標に1985年に製作されたCカーである。
ベースとなったのはカウンタックLP5000QVで、エンジンはランボルギーニ本社がチューン。
最高出力は650~700馬力を発揮し、シャシーも大幅に強化された。
当時のノンターボのCカーの中ではトップクラスのポテンシャルを有していたが、政治的な理由からレースに参加したのはわずか数戦。
活躍することなく引退してしまった幻のレースカーと言われている。
このQVXはレースに参加しない方針であったランボルギーニにとって、その後のF-1参戦(1989年からラルースチームにエンジン供給)に繋がるメモリアルカーとなった。
※鈴木亜久里がF-1日本GPで日本人として初めて3位入賞したときのエンジンがランボルギーニのもの。
丹生の風 所蔵
【カウンタック LP5000QV】
ランボルギーニ
カウンタック LP5000QV
Lamborghini Countach LP5000QV
(1985~1988年)
全長/全幅/全高(mm):4140/2000/1070
重量:1490kg
エンジン性能:
排気量…………5167cc
エンジン型式…水冷V型12気筒DOHC48バルブ
最高出力………455馬力/7000rpm
LP500の発売後に登場したフェラーリのテスタロッサに対抗すべく登場したのがLP5000QV(クワトロ バルボーレ)である。
エンジンをDOHC24バルブから48バルブに変更し排気量も5167ccに拡大することで動力性能を高めた。
また、この頃からカウンタックの北米への本格的な輸出を考え始めたため、インジェクション仕様も正式にラインナップされることとなった。
生産台数は632台。
クワトロ バルボーレとはイタリア語で4バルブ(1気筒あたりのバルブの数)の意味である。
古谷野治男氏所蔵
【カウンタック 25thアニバーサリー】
ランボルギーニ
カウンタック 25thアニバーサリー
Lamborghini Countach 25th Annibersary
(1988年~1990年)
全長/全幅/全高(mm):4360/1980/1090
重量:1580kg
(車検証記載値)
エンジン性能:
排気量…………5167cc
エンジン型式…水冷V型12気筒DOHC48バルブ
最高出力………455馬力/7000rpm
1988年、ランボルギーニ社創立25周年のこの年に登場した記念モデルが25thアニバーサリーである。
LP400S以来ほとんど手を加えられていなかった外装は、ガンディーニによるデザインの基本的な部分は継承しつつ、より北米市場を意識した変更が加えられるとともに、冷却性能などの向上も図られている。
カウンタックシリーズ最後のモデルであり、約3年の間に657台とカウンタック5モデルの中では最も多く生産された。
そして1990年に生産を終え、ランボルギーニのフラッグシップモデルはディアブロへとバトンタッチされた。
石井均氏所蔵
【ウラッコ】
ランボルギーニ
ウラッコ P250
Lamborghini Urraco
(1973~1975年)
全長/全幅/全高(mm):4249/1760/1115
重量:1150kg
エンジン性能:
排気量…………2462cc
エンジン型式…水冷V型8気筒SOHC
最高出力………220馬力/7500rpm
スモール・ランボルギーニ(ベビー・ランボ)の基礎となるウラッコは、ポルシェ911の対抗馬として開発され、1970年のトリノ・ショー(モーターショー)でデビューした。
しかし、様々な問題の発生によって販売が始まったのは1973年頃からとなった。
1975年までに約520台が生産された。
ランボルギーニ社のミッドシップカーの中で、初めて4シーターモデルである。
このウラッコをベースにした2シーターモデルがランボルギーニ・シルエットとなる。
石井浩道氏所蔵
「「ガルウィング(gull wing)」いうたら、何かいね?」
「普通、車のドアは、乗る人からみて手前に引いて開けるじゃろ?」
「そういや、ドアが上に開いとるね」
「「ガルウィング」は、地面に対して水平に展開する形で開く車のドアのことじゃ。ちなみに、「ガルウィング」とは「カモメの翼」という意味じゃそうな」
「そういわれりゃ、カモメの翼のように見えるね」
「デロリアンって、覚えとるかいの?」
「映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てきた車じゃね。そうか、この車もガルウィングドアじゃったね」
「あと『西武警察』にも出てきたじゃろ?」
「大門部長刑事(演;渡哲也)が運転する、…えーっとなんという車じゃったっけ?」
「日産フェアレディZじゃ」
「あ、これは国産車なんじゃね」
↓広島市交通科学館については、こちら↓
広島市交通科学館
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あこがれの国産車 ~昭和40年代の名車たち~ 広島市交通科学館
『帰ってきたウルトラマン』で、マットビハイクルとして使われたマツダ車は?
新幹線あれこれ 広島市交通科学館で新幹線展
「今日は、広島市交通科学館の1階に展示してある、ディアブロ、カウンタック QVX、カウンタック LP5000QV、カウンタック 25thアニバーサリー、ウラッコ P250について話をさせてもらいました」
「次回は、2階に展示してある車を紹介しますけぇの。ほいじゃあ、またの」
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