通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

宮島言葉のいろいろ その17 「にがる」

2012年08月02日 | 広島弁
「宮島の町屋通りに飾ってある「宮島言葉のいろいろ」を紹介するこのシリーズ」

「第17回目の今日は「にがる」じゃ」




にがる…痛む
(撮影日:2012年1月4日)




「「にがる」とは、「痛む」という意味じゃね」

「「にがる」は、ほとんど使わん言葉じゃのう」

「「はしる」という言葉も「痛い」という意味があったけど、「にがる」と「はしる」は、どう違うんかね?」



腹が痛むのには、ニガル。
安芸では腹痛一般に言い、備後では疼痛(とうつう)のばあいに言う。

化膿するのは、ウズク。
備後ではだいたいにウバル。

共通語と同形のイタイは、外部からの衝撃の痛さに用いる。

広島の人は、「痛み」を、四種類にも痛み分けていることになる。

(町博光『ひろしまべん100話』渓水社 1999年)




「「はしる」は、歯痛や切り傷、やけどなどの痛みに、「にがる」は、腹痛など、体の内側の痛みにはを使うんじゃの」

「「うずく」は、傷口が膿(う)んだときに、「痛い」は、何かにぶつかったときに使うんじゃね」





【今日の宮島言葉】

にがる

意味/痛む

例文/「腹がにがって寝らりゃーせんかった(=腹が痛くて寝られやしなかった)」



参考文献:
廿日市市商工会議所『宮島本 改訂版 宮島検定テキスト』2008年
『広島県大百科事典』中国新聞社 1982年






↓宮島言葉のいろいろについての関連記事は、こちら↓

宮島言葉のいろいろ その16 「はァー」

宮島言葉のいろいろ その15 「はしる」

宮島言葉のいろいろ その14 「はぶてる」






「今日は、「宮島言葉のいろいろ」で「にがる(痛む)」について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
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