通でがんす

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『帰ってきたウルトラマン』で、マットビハイクルとして使われたマツダ車は?

2010年07月14日 | まんが・テレビ・映画

『帰ってきたウルトラマン』といえば、わしが本放送で楽しむことができた、最初のウルトラマン。
大人になったら、マットビハイクルに使われた車を運転するつもりでおったんじゃ。



【問題】
特撮テレビ番組『帰ってきたウルトラマン』(1971年~72年)で活躍したマットビハイクルは、マツダの車を使用したものですが、その車は次のうちどれでしょうか?

1.カペラ
2.コスモスポーツ
3.サバンナ
4.ルーチェ









【正解】
2.コスモスポーツ





2010年5月3日 撮影


【解説】
今回の企画展では、テレビや映画でヒーローとともに活躍した車のモデルとなった車両を展示します。
日本でのロケが話題となった『007は二度死ぬ』にボンドカーとして登場したトヨタ2000GTや、『帰ってきたウルトラマン』でマットビハイクルとして活躍したマツダコスモスポーツなど、実車約10台の展示を中心にパネル等で解説します。

【展示予定車両】

■マツダ コスモスポーツ
  (「帰ってきたウルトラマン」)

■メルセデスベンツ SSK(レプリカ)
  (「ルパン三世」)

■フィアット 500
  (「ルパン三世カリオストロの城」)

■シトロエン 2CV
  (「ルパン三世カリオストロの城」)

■デロリアン DMC-12
  (「バック・トゥ・ザ・フューチャー」)

■トヨタ 2000GT
  (「007は二度死ぬ」)

■トヨタ スプリンタートレノ
  (「頭文字D」)

■ホンダ CR-V
  (「ウルトラマンダイナ」)

ほか

■会期/平成22年7月16日(金)~9月5日(日)
  会期中の休館日:毎週月曜日(7月19日及び8月16日をのぞく)と7月20日((火))

■開館時間/9:00~17:00(展示室への入場は16:30まで)

■観覧料/大人500円 小人250円

(「あこがれのヒーローマシーン -TV・映画で見た車-」広島市交通科学館)
http://www.vehicle.city.hiroshima.jp/VEHICLE_HP/Contents/02_tennji_annai/0201_kikaku/heromachine.html



というわけで、コスモスポーツやトヨタ2000GT、フィアット500などの車両が、広島市交通科学館で展示されるそうじゃ。
こりゃ、楽しみじゃのう。

残念なのは、『ウルトラマンダイナ』(1997年~98年)で使われた「ホンダ CR-V」(劇中での呼称は「ボッパー」)以外は、実際に撮影に使われた車両ではないということじゃ。



今日は、「マットビハイクル」「その他の展示車」「広島市交通科学館」について調べてみようかの。



まずは、マットビハイクルについて。



マットビハイクルは、コスモスポーツの後期型をベースに作られとります。
低く流れるような未来的デザインもそうじゃが、白地の車体に書かれた赤いラインと、ドアのマットマークがええですのう。
後には、坂田健(演:岸田森)が考案したスタビライザー(リアウイング)が取り付けられとります。



【諸元】
全長:4.1m
全幅:1.6m
重量:0.94t
最高時速:185km
乗員:2名以上

最高時速が185kmって、コスモスポーツと同じじゃん…。
特撮番組なんじゃけぇ、もっとパワーアップしんさいや。



マット(MAT)とは、「Monster Attack Team(怪獣攻撃隊)」の略称。

『帰ってきたウルトラマン』は、『ウルトラQ』(1966年)、『ウルトラマン』(1966年~1967年)、『ウルトラマンセブン』(1967年~1968年)に続く、「ウルトラシリーズ」の4作目。

一般には、『帰ってきた-』『ウルトラマンA』(1972年~1973年)、『ウルトラマンタロウ』(1973年~1974年)、『ウルトラマンレオ』(1974年~1975年)の4作品が「第2期ウルトラシリーズ」と呼ばれとります。



DAICON FILM(ダイコンフィルム)版の『帰ってきたウルトラマン』(1983年)も、機会があれば、ぜひ観てください!!!

DAICONFILMは、アニメ・特撮を中心とする自主映画の制作集団で、岡田斗司夫(おかだ としお)・武田康廣(たけだ やすひろ)を初め、庵野秀明(あんの ひであき)、赤井孝美(あかい たかみ)、山賀博之(やまが ひろゆき)などが参加しとったんじゃ。
ガイナックス(アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を製作)の母体にもなっとります。

↓くわしくは、こちら↓

『帰ってきたウルトラマン予告編』YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=zQJU19MBjg0



コスモは、1967(昭和42)年5月から1996(平成8)年にかけて、マツダが販売していた乗用車。
初代はコスモスポーツと呼ばれ、世界初のロータリーエンジン搭載車として発売されたんじゃ。
当初の販売価格は、148万円。
後期型は、1968(昭和43)年7月に販売されたんじゃが、1972(昭和47)年10月に生産中止。

↓ロータリーエンジンの作動原理について、くわしくはこちら↓

ロータリーエンジンの作動原理の解説
http://www.urban.ne.jp/home/ishii/engin.html

↓ロータリーエンジンの開発について、くわしくはこちら↓

「ロータリーエンジン開発物語」マツダ
http://www.mazda.co.jp/philosophy/rotary/story/



次に、その他の展示車について。



■メルセデスベンツ SSK(レプリカ)



メルセデスベンツは、ドイツのダイムラー社が所有する車のブランド。
ルパン三世の愛車としても有名じゃのう。
ただし、アニメの設定では、エンジンをフェラーリの12気筒に乗せかえて、500馬力にパワーアップさせとります。(ベンツは200馬力)



■フィアット 500



フィアット500は、イタリアのフィアット社が製造している車。
映画『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)で、ルパンが乗っていた車じゃ。
車の後部にスーパーチャージャーを搭載し、猛ダッシュで崖を駆け上るなどの活躍をした、といえば思い出してもらえるじゃろう。

宮崎駿は、ルパンを冴えない「おじさん」として描くため、ベンツSSKのようなヒーローらしい車ではなく、フィアット500を用いたということじゃ。

2006(平成18)年8月、入間市博物館で開催された「JEEPの機能美展」には、「ルパン三世」のスタッフの一人でもある、アニメーターの大塚康生(おおつか やすお)所有のフィアット500が展示されたこともあるそうじゃ。

映画『グラン・ブルー』(1988年)では、主人公ジャックのライバルであり親友でもあるイタリア人、エンゾ・モリナリ(演:ジャン・レノ)の愛車としても登場しとります。
よくあれで走れるもんだ、と思うくらいのボロボロの車なんじゃが。



■シトロエン 2CV



シトロエン2CVは、フランスのシトロエン社が製造している車。
『ルパン三世 カリオストロの城』でクラリスが、ウェディングドレス姿のままカリオストロ城から逃走するときに使った、あの車じゃ。
映画制作当時の、宮崎駿の愛車でもある。

これに、ハンバー・スーパー・スナイプ1940型(イギリス製)を加えると、逃げるクラリスを追いかけるカリオストロ伯爵の手下、その後を追うルパンと次元が再現できるんじゃがのう。



■デロリアン DMC-12



デロリアンは、アメリカにあった自動車会社。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに登場する、車型タイムマシン(通称:デロリアン)として有名じゃ。

最初の案では、冷蔵庫を改造したものがタイムマシンになる予定じゃったそうな。ところが、映画を見た子どもたちが真似をして冷蔵庫の中に閉じ込められてしまうことを懸念して、取りやめになったそうじゃ。
その後、監督がDMC-12のガルウイングドアを見て車型タイムマシンを思いつき、この車が採用されたといわれとります。



■トヨタ 2000GT



映画『007は二度死ぬ』(1967年)で使われた車。
発売当初(1967年)の価格は、238万円。

「ボンドカー」とは、ジェームズ・ボンド本人が運転する車のことをいうんじゃ。
ところがこの2000GTは、タイガー・田中(演:丹波哲郎)率いる日本の諜報部の車という設定で、日本の女性エージェント・アキ(演:若林映子)が運転していたので、厳密な意味では「ボンドカー」ではないことになるそうじゃ。

ちなみに本作でのボンド(演:ショーン・コネリー)は、車をまったく運転しとらん。

この作品は、トヨタ自動車が自動車のプロダクトプレイスメント(スポンサー契約のようなもの)の独占契約を結んどったので、二代目クラウンや三代目コロナなども登場しとります。

トヨタ2000GTとコスモスポーツは、ダイハツミゼットなどとともに、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』(2001年)にも出てきとります。



最後に、広島市交通科学館について。

広島市交通科学館は、広島市安佐南区にある「乗り物と交通」をテーマとした科学館。
アストラムラインの長楽寺(ちょうらくじ)車庫にあり、1995年(平成7年)3月に開館。
約2,000点の模型で古今東西の飛行機や船、鉄道、自動車などを紹介しとります。
3・4階にある直径20メートルの巨大パノラマでは、近未来の交通を体験することもできるんじゃ。
屋外には、2006(平成18)年まで現役として走った、被爆電車の広島電鉄654号が展示されとります。

↓広島市交通科学館について、くわしくはこちら↓

広島市交通科学館
http://www.vehicle.city.hiroshima.jp/VEHICLE_HP/Contents/01_home/0100_top/top.asp



今日は、「マットビハイクル」「その他の展示車」「広島市交通科学館」について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。



ほいじゃあ、またの。


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