通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

中秋の名月

2011年09月12日 | 季節の話題
「ただいま。おーい、お月さん見たか?」

「えっ!? あぁ、月が出とるね。さっきまで曇っとって、見えんかったんよ」

「今日は中秋の名月じゃ」

「きれいな満月じゃね」




中秋の名月
(広島駅にて 2011年9月12日19時25分撮影)



「さっき満月と言うたけど、今年の中秋の名月は満月なんよ。ほいじゃが、いつも満月というわけじゃないんじゃ」

「十五夜って、満月なんじゃないん?」

「えーと、ちょいと説明せんといけんよの…。旧暦(太陰暦)は月の満ち欠けで日付けが決まる、ということは知っとるよの」

「月の始まりが新月(しんげつ)で、次の新月を迎えるまでが1カ月じゃね」

「月の自転周期が約29.5日じゃけぇ、月の初めの朔(さく。新月)から月半ばの望(ぼう。満月)まで、平均で14.8日(14日と19時間)かかることになるんよ」

「うん」

「朔となる瞬間が1日の正午とすると、望となる瞬間は16日の午前7時になるわけじゃ」

「午前7時いうたら、その日(16日)の夜まではだいぶ間があるけぇ、前の日(15日)の夜という感じじゃね」

「そういうところから、旧暦で15日の夜の月が満月ということになったそうじゃ」

「それで、十五夜の月=満月になったんじゃね」

「逆に言うと、15日の夜の月が必ずしも満月じゃないということにもなるんじゃがの」

「今年は満月じゃけど、来年は?」

「今年から2013年までの3年間、中秋の名月が満月になるんじゃそうな。遡(さかのぼ)っていくと、2006年から2010年の5年間は満月じゃなかったんじゃがの」




わが家の月見団子


「今日は十五夜じゃけぇ、月見団子」

「みたらし団子にしたんじゃの」

「子どもがリクエストしたけぇね。そういや、なんで中秋の名月にお団子を飾るんじゃろ? 満月と形が似とるけぇ?」

「旧暦8月15日は「芋名月」とも呼ばれて、むかしは芋を供えよったそうじゃ」

「ということは、団子は芋の代わりなんじゃね」

「その風習が形を変えて、お団子を供えるようになったんじゃないんかの」





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今宵、月見をいたしましょう





「今日は、中秋の名月について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
コメント
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