通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

堂々川(福山市)にある砂留の名称は?

2010年07月15日 | 広島の話題

ようけぇ雨が降りますのう。
あちこちで、土砂崩れや道路の通行止め、電車や飛行機の運休などなど。
子どもが通う学校は、「大雨警報」のため、昨日と一昨日の2日間、休みじゃった。
皆さんの方では、いかがですかの?

おお、説明するのを忘れとったが、砂留(すなどめ)とは、土石流災害を防ぐための砂防ダムのことじゃ。



【問題】
福山市神辺町(かんなべちょう)の堂々川上流にあり、この度、整備作業がほぼ終わった砂留は、次のうちどれでしょうか?

1.一番砂留
2.二番砂留
3.四番砂留
4.六番砂留









【正解】
4.六番砂留




【解説】
福山市神辺町の堂々川上流にあり、江戸後期に築造された国登録有形文化財「六番砂留」を覆う木々や土砂の除去作業が月内にも完了する。
有志が約4年前から手弁当で進め、築造された江戸後期の姿をほぼ再現した。
県教委は「県内で現存する江戸期の砂留めでは最大規模。資料的価値は高い」としている。

六番砂留は石組みの砂防ダムで、高さ13・3メートル、幅55・8メートル。
天保年間の1835年、福山藩が頻繁に起きていた土砂災害を鎮めるために造った。
堂々川流域に8基ある砂留めの中で最も大きく、2006年8月、他の7基とともに国登録有形文化財に指定された。

(「六番砂留が江戸期の姿 神辺」中国新聞 2010年7月14日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201007140206.html



高さ13・3メートルというのは、4階建てのビルの高さに相当するそうじゃ。
すごい…というより、それだけのものが必要じゃったんじゃろうの。



今日は、「堂々川」「砂留」「六番砂留」について調べてみようかの。



まずは、堂々川について。

堂々川は、一級河川・芦田川(あしだがわ)の支流の一つで、全長約4キロ。
堂々川は普段は水がないが、雨が降ると水が流れる「涸れ川」じゃそうな。

この川が1673(延宝元)年に氾濫(はんらん)し、備後国分寺が流され、63人の犠牲者を出したということじゃ。



次に、砂留について。

備後福山藩の第4代藩主・水野勝種(みずの かつたね)は、1673年の堂々川の氾濫のあと、国分寺を川の上流側に再建し、砂留を造り始めたといわれとります。
福山藩内には50近い砂留が残っとって、神辺町にはそのうち45があるそうじゃ。

堂々川の砂留は、川の下流から一番、二番と名付けられ、六番がもっとも上流にある。
六番砂留は一番大きいので「大砂留」とも呼ばれとります。

大きさを比べてみると…

一番砂留:高さ3.2メートル、幅9.6メートル

二番砂留:高さ3.9メートル、幅26メートル

三番砂留:高さ5.5メートル、幅36メートル

四番砂留:高さ3.3メートル、幅32メートル

五番砂留:高さ8.8メートル、幅31メートル

六番砂留:高さ13メートル、幅56メートル



最後に、六番砂留について。

1773年以前に基礎となる部分が造られ、1835年に現在の形となったといわれとります。
明治時代にも手が加えられ、1973年に最後の改築が行われたそうじゃ。

近くには堂々公園がある。


↓くわしくは、こちら↓

「堂々川の砂留と堂々公園」ひろしま観光ナビ
http://www.kankou.pref.hiroshima.jp/fukuyama/spot/1445.html

「堂々川六番砂留」国指定文化財等データベース
http://www.bunka.go.jp/bsys/maindetails.asp?register_id=101&item_id=00005665



今日は、「堂々川」「砂留」「六番砂留」について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。



ほいじゃあ、またの。

コメント
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