通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

宮島で大晦日に行われる松明(たいまつ)を使う行事は?

2009年11月13日 | 広島の話題
以前、春・夏・秋の祭をやったが、今回は大晦日の祭。


【問題】
宮島で大晦日(おおみそか)に行われる松明(たいまつ)を使う行事はなんでしょう?
1.火渡り神事  2.たのもさん  3.管絃祭  4.鎮火祭


【ヒント】
火難(かなん。火事など火による災害)除けの行事なんじゃそうな。



宮島検定は2009(平成21)年11月29日(日)実施です。
受付期間:~11月20日(金)
受付期間を延長しました。



【正解】
4.鎮火祭


【解説】

鎮火祭は、毎年12月31日午後6時から行われる、火難除けの祭事
浄火(じょうか。火打石で起こした清浄な火)を松明に移して、御笠浜の斎場まで運ぶ。
人々がそれぞれに持ち寄った松明に一斉に点火し、神社入口と石鳥居の間を何度も往復する
大小さまざまな松明が集まり、御笠浜は火の川のようになるという。

江戸時代は「晦日(つごもり)山伏」と呼ばれ、供僧(ぐそう)の行事だった。
明治になって「鎮火祭」として現在のような神事となった。


わしゃ、正月三が日に宮島へ詣でるんで、大晦日の鎮火祭は見たことがない。
その代わり、鎮火祭で使ったと思われる、先のこげた松明を店のほとりに飾ってあるのは見たことがある。
かなりでかいぞ。
直径約1メートル、高さ約6メートルくらいかの?(記憶で書いているので、正確ではない…)


他の祭も解説しとこうかの。


火渡り神事は、毎年4月15日と11月15日に大聖院(だいしょういん)で行われる、護摩修法(ごましゅうほう)。
法要(ほうよう)の終わったあと、弥山の「きえずの霊火(れいか)」から護摩木(ごまぎ)に点火される。
燃えた跡を、最初に住職が、続いて修験者(しゅげんじゃ)、参拝者が願望成就を祈念して、はだしで渡るというもの。


たのもさんは、旧暦8月1日(八朔)に行われる、紅葉谷にある四宮(しのみや)神社の祭。
それぞれの家で作った「たのも船」と呼ばれる船を持ち寄り、祭事が終わったあと、厳島神社の火焼前(ひたさき)や御笠浜から大鳥居に向けて流す
「たのもさん」は「田面船」「田の実船」ともいい、農産物に感謝し豊作を願う祭とされている。


管弦祭旧暦6月17日の夕刻から行われる、宮島を代表する海の祭。
御座船(ござぶね)の上で管弦が奏される。
この御座船は、呉市・阿賀(あが)と広島市・江波(えば)の人が漕ぐことになっている。
これは、1701(元禄14)年に御座船が嵐に遭って難破しかけたとき、この2つの村(当時は「村」だった)がいち早く助けにいったことによる。


今日は鎮火祭について勉強させてもらいました。
御座船は、阿賀と江波の人しか漕ぐことができんというのは、今回はじめて知りました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。


今回は、「宮島検定サンプル問題」の「問7」から出題させてもらいました。感謝!


ほいじゃあ、またの。
コメント
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