タイトル----礼節いろはことば 「た」 第596号 22.09.22(水)
「た」 大学の 道は明徳 明らかに-----大学の道は、明徳を明らかにするにあり。『大学』
『大学』は、〈大学の道は道は、明徳を明らかにするに在り。民に親しむにあり。至善に止まるに在り〉と訓えています。「明徳を明らかにすとは、天から授けられた立派な徳性である明徳とか峻徳という良心を、人としての修養を通じて明らかにすることが必要である。民に親しむとは、自分の修養を通じて一般の人々を今日は昨日より、明日は今日よりと、一日一日と進歩せしめて行くようにすることである。至善に止まるとは、何事も至上至善をきわめ、その位置から動かぬようにしなければならない」といい、これを「大学の三綱領」といいます。
この三綱領を実現する細目として、格物、致知、誠意、正心、修身、斉家、治国、平天下をあげ、これらを「大学の八条目」といっています。
我々も歴史に名を遺している偉人をお手本として、長期的設計図を描き、努力の階段を上りつめたいものだと思います。
それは他人に優越を感じ、自らを誇るものであってはならないと思うのです。歴史的に読み継がれている古典の教えは、時代がどう変わっても不変のものだということです。そこに努力の妙味も出てくるでしょう。