タイトル----礼節いろはことば 「に」 第576号 220.09.02.(木)
「に」 日本の 文化を担う 青少年----任重くして道遠し。『論語』
周囲を広々とした海に囲まれ、そして海辺では泳ぐことが出来るなど、四季折々の変化に富んだ素晴らしい國・日本。そして山々には季節ごとに花々が咲き乱れ、人々の心を癒してくれます。悠久の歴史を持つ日本の文化の中で、建築物も誇れるひとつでしょう。
特に神社仏閣などの建築物は、繊細な頭脳と手先の器用さが精緻に織り成す独特の文化的結晶であります。中でも特筆すべきは、人間の知的文化であります。仏教文化と共に日本に入ってきた活字文化は、日本人の英明さに加工され世界に冠たるものとして定着をしてきました。
『論語』は、〈任重くして道遠し〉(泰伯)と訓えています。「士たるものは仁道に徹する。その任務は重く、前途に向け使命感に徹しなければならない」ということですが、その比類なき使命感が、今日の数々の文化を生んだとも言えましょう。
国家の安寧と幸せの連続性を保持する意味からも、先人が築いた文化を大事にしながら、さらに磨きを加え崩壊することのない誇れる文化を構築し定着させていきたいものだと思います。日本の文化を担うのは、前途ある青少年の使命でもあると思います。