味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

礼節いろは言葉「る」

2010-09-15 12:21:13 | ブログ

タイトル----礼節いろは言葉 「る」 第589号 22.09.15(水)

 「る」 累月の 成果が実る 学の道---聖人と我とは類を同じくする者---『孟子』

 累月とは何ケ月も月を重ねる、ということです。『孟子』、〈聖人と我とは類を同じくする者なり〉と訓えています。「聖人も我々も同じ人間であるから根本においては、人間としての変わりはない。真摯に学べば至り得ない筈はない」というのです。

 要は努力を積み重ねることによって、聖人の域に到達するということでしょう。『淮南子』(えなんじ)は、〈針を先にして縷(る)を後にす、以て帷(とばり)を成すべし〉と云っています。「針を先にして糸をあとにするから、帷ができる。物事の成立には順序がある」と云うのです。この言葉も、物事の成立に向けコツコツと日々努力すれば、目標に到達すると教えているのです。

 私自身の文章力にしても全く同様でした。人様に比べ大して上手いとは思いませんが、どうにか書けるようになって参りました。その間、本を読み、筆写し、そして録音して聞くという作業を続けてきました。短い時間を利用して『論語』『大学』等々筆写したものです。

 今は書斎での読み書きが最高の楽しみとなりました。累月の成果が実るというのは、学問の道でも同じだと思い、前向きに健康増進を掲げ精進してまいります。