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聖護院門跡1 宸殿(岡崎散策23) 


写真は、宸殿と南庭

金戒光明寺の高麗門を出てJ地点を通過して、450m直進した右手に「聖護院門跡」があります(簡易地図)。

直接行く場合は、市バスの熊野神社前(=東大路丸太町)で下車です。
熊野神社前に停車する主なバスは、93系統201系統202系統203系統204系統206系統です。

丸太町通の一本北に春日北通があります。
ここを東に200mで左手に山門が現れます。
この間には“聖護院八つ橋”お店が数軒あります。
春日北通をさらに450m直進すると金戒光明寺があります。

御朱印は通常から頂けます。
門を入って正面の玄関から入ります。
奥の右手の寺務所で頂けます。
2階に上がると仏像がお祀りされています。
中央に逆手の阿弥陀如来像、右手に役行者像と重文の不動明王像、左手には開山増誉大僧正の頂相と毘沙門天像。
毘沙門天堂の左右には吉祥天像と善膩師童子(ぜんにしどうじ)像がお祀りされています。

伽藍内部の拝観はハガキで予約制です。
10:00~と14:00~の2コースあり、約60分です。

節分の時と、年1回秋に不定期で特別公開があり、この時は予約不要です。
拝観は伽藍内のみです。

ここは山伏の総本山です。
山門から庫裏に入り、拝観料600円を納めます。
玄関を入って右手が孔雀の間で、その右隣が使者の間です。
襖絵は狩野永納と益信の老松図です。

孔雀の間の奥が太公望の間。
左側は林和端之図、正面は陶淵明之図、右側は太公望之図で、狩野永納の筆です。

次に宸殿へ。
最初の廊下のような間が波の間で、襖絵は永納の波濤図です。

次の仏間には中央に役行者像、右手には不動明王像が2躯、左には蔵王権現像と不動明王像がお祀りされています。
襖絵は益信の群鶴図です。

仏間の右手は手前から三の間、その奥には二の間を経て上段の間があります。
三之間は九人の老人が描かれているため、九老の間と云われています。
二之間は四季花鳥図、三之間には滝と松が描かれています。
こちらは過去数代の天皇が仮御所にされた遺構です。
またここの欄間は意匠として4cmぐらいの穴が両端の下に開いています。
これは“ねずみ通し”と呼ばれ、ねずみが欄間を噛らずとも通れるようにした工夫です。

三の間の前が南庭で、白砂の広い前庭です。
護摩焚きはこちらで行われます。

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2012 春 相国寺の特別公開の案内


写真は、法堂

もうこのブログを見られて長い方は、「またか」と思われたでしょう。

そのぐらい春秋の特別拝観の常連です。

しかし内容的には十分おすすめです(以下は前回のコピペ(笑))。

法堂(はっとう)は豊臣秀頼が再建したもので、狩野光信(永徳の子、探幽の叔父)筆の巨大な蟠龍図(ばんりゅうず)が見どころです。
堂内の特定の場所で手を打つと反響音が龍の鳴き声のように聞こえるため、”鳴き龍”と云われています。

開山堂の前庭は枯山水の”龍淵水(りゅうえんすい)の庭”です。
堂内に夢窓国師像がお祀りしてあり、円山応挙筆と云われる小犬の杉戸絵もあります

期間は3/24~6/4と長いです。

4/4~4/8までなら京都御所の一般参観と期間が重なるので、一緒に行くのがおすすめです。

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2012 3/18の拝観4(等持院)


写真は、樹齢400年の有楽椿

JRで稲荷駅から京都駅へ。
そこからさらに嵯峨野線に乗り換えて、円町駅へ。
市バス204系統で西ノ京円町~北野白梅町で下車(市バス3回目)します。

馬代通に出て、非公開の”木島桜谷邸宅”の外観を撮影・・・ここの理由も同じです(笑)。
同じく紹介時のサンプル写真です。

そしてこの角を左折して到着したのが「等持院」。

詳細は本編で。
写真も大きく入れ替えました。

等持院1
等持院2

この日は樹齢400年の有楽椿が満開でした。
今週末もまだ咲いているでしょう。
苔がきれいで、広い北庭の散策だけでも十分価値があります。
また知名度が低いため、人が少ないのもポイントです。
この時期、北野天満宮だけで帰るのはもったいないですよ!

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真如堂3 書院(岡崎散策20)

写真は、涅槃の庭と如意ヶ嶽(大文字山)

本堂の左手に書院の受付があります。
拝観料は500円です。
本堂から渡り廊下を歩き、書院へ入ります。

書院右手の庭園には、燈明寺灯籠があります。
書院の一番奥に涅槃の庭があります。
お釈迦様が入寂され、弟子が嘆いている姿を石組みで表現した枯山水庭園です。
中央の大きな石を頭部と見ると、まさに臥床した人間の形に見えます。
また借景の比叡山、東山36峰がポイントです。借景の如意ヶ嶽(大文字山)を頭部と見立てると、東山36峰がもう1つの涅槃の姿に見えます。
書院の襖絵は、前川久嶺の筆で1番奥の10畳間は孔雀図、真ん中の8畳間は鶴図、1番手前の10畳間は松図です。

仏間には中央に親鸞聖人合掌像、右手に阿弥陀如来立像、左手に不空羂索観音像がお祀りされています。

仏間の左手に2間あり、襖絵は鈴木松年の松の図です。
こちらの外には2010年に出来た重森千青(重森三玲の孫)作庭の随縁の庭があります。
仏殿前にあり、仏殿に付く四つ目の家紋をモチーフに作られた、近代的なお庭です。

最初の廊下の左手には四季殿があります。
2×2の4間構造で反時計回りに秋の間(襖絵は柿秋草図)、冬の間(襖絵は浦に千鳥図)、春の間(襖絵は梅図、蘭図)、夏の間(襖絵は蓮鷺図)です。
外には東屋のある露地庭園のようなお庭があります。

最初の渡り廊下を戻り、本堂の裏側の上を歩いて戻ります。
最初に書いたように、本堂裏のもみじがきれいなので、このもみじが本堂の上から見ることができます。
午後ならちょうど南(向かい)から日が射すので、非常に映えて美しいです。




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2012 春 興臨院の特別拝観の案内


写真は、前庭

大徳寺の塔頭の1つで、通常は非公開ですが、ここも黄梅院や総見院と同じく春や秋にはほぼ定期的に特別公開がされています。

昨年まで修復工事をされており、最近再開されました。

創建当時からある表門が重要文化財です。

枯山水庭園もあり典型的な禅寺ですが、今一つ他の塔頭との差別化が図りにくいですね。

詳細は興臨院を参照してください。
期間は、3/24~6/3。拝観休止は4/12(木)、4/13(金)、4/14(土)、4/15(日)です。

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2012 3/18の拝観3(宝塔寺、石峰寺と・・・の撮影)


写真は、宝塔寺の楼門

瑞光寺を後にして北に向かいます。
近くには「宝塔寺」や「石峰寺」があります。

前回も来ていますが、当時は日差しが強かったので再撮影が目的です。
まあ今後マイナー散策にいつの日か登場するかも(笑)。

そしてさらに北に向かい、伏見稲荷大社へ・・・といっても本殿や千本鳥居に用事がある訳ではないです。

通常は非公開の”荷田春満旧宅”と”お茶屋”の外観撮影です。

何故かは・・・いいですね(笑)。

今後紹介する際のサンプル写真です。
要領よくこなすには、こういうチャンスは無駄にできません(笑)。

そして次に向かうべく、今度は稲荷駅からJRに乗ります。

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真如堂2 三重塔 本堂(岡崎散策19)

写真は、三重塔と満開のさくら

朱塗りの総門から緩やかな石段の参道を上ります。
ここは正面に本堂が見え、両側はもみじが枝垂れかかりいい雰囲気です。

総門をくぐって緩やかな石段を登ると、すぐ右手に三重塔があります。
本堂の右手には鐘楼があり、こちらから裏にまわれます。
本堂の横にある“縦皮桜”は春日局のお手植えだそうです。
本堂裏には宝蔵、万霊堂、1番奥に薬師堂があり、このあたりのもみじが大変きれいです。
東参道からくると最初にここに着きます。

また本堂の左手前の池には弁天堂があります。
さらに奥には元三大師堂と、その左手には洛陽33か所観音霊場の5番札所の新長谷寺があります。
元三大師堂は毎月3日に10:00から護摩供養をしており、中に入れます。
内陣は板の間になっており、それをコの字に囲んで畳の外陣があります。
内陣中央には本尊の元三大師良源の画像が、右手には地蔵菩薩、左手には不動明王像がお祀りされていました。
新長谷寺の札所本尊の十一面観音像は、2016年6月から窓越しに見えるようになりました。

正面の本堂に上がります。
本尊阿弥陀如来は“うなづきの弥陀”と云われています。
霊木から作成した際に、“比叡山の本尊に”と請うと首を振って拒否され、“都で多くの人、特に女人をお救いください”と請うとうなづかれたという伝承があるためです。
しかし普段はお厨子が閉まっています。

もみじの時期ならここだけでも十分に楽しめますし、ここまでは拝観無料です

十夜法要(本尊結縁特別拝観)
11/5~11/15まで行われる法要で、その期間は御本尊のお厨子が開かれます。
さらに最終日の終日、本尊結縁特別拝観があり、須弥壇の前まで入ってお参りが出来ます。
本尊結縁特別拝観では、本堂内の右手に受付があります。
拝観料は500円です。
右手から須弥壇の横に進みます。
階段を登り須弥壇に上ります。
正面から御本尊の阿弥陀如来像、“うなづきの弥陀”にお参りをします。
両側には安倍晴明を助けたとされる“不動王明”と“千手千眼観音”があります。
須弥壇の左手から出て終了です。
注意点は、この日は書院の庭園は拝観停止です。

引声念仏会(いんぜんえんぶつえ)
10/14~10/16には引声念仏会が行われます。
この時だけ本堂の中陣に、引声塔が置かれます。
塔の中央に阿弥陀如来、前後に日光・月光菩薩、左右に普賢・文殊菩薩がお祀りされています。
また本堂の左手奥には摩多羅神像のお厨子がこの期間だけ御開帳されています。

虫払会
7/25 天気がよければ、寺宝の虫干しが行われます。
真如堂縁起の写本や安倍晴明蘇生之図など寺宝約200点が本堂に所狭しと掛けられます。
この日は本堂+書院で500円です。

本堂の左手後方にあるこちらの本尊が京都十二薬師霊場の石薬師です。
真如堂が元は京都御苑の北東にあり、当地には今でも真如堂前町や石薬師御門などの地名が残っています。
通常お堂は閉まっていますが、2023/10/7~10/22まで特別公開で開扉されました。
お堂に入ると手前が外陣、奥が内陣で内陣の天井は格天井でした。
内々陣の中央に薬師如来坐像の石仏が、左手には地蔵菩薩像がお祀りされていました。




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2012 春 総見院の特別拝観の案内


写真は、門前

大徳寺の塔頭の1つで、通常は非公開ですが、春や秋のほぼ定期的に公開されています。

突然ですが、織田信長戒名をご存知でしょうか・・・そうです、総見院です。

豊臣秀吉が大徳寺での信長の葬儀を行った場所です。
ですから信長一族のお墓もあります。

本堂には秀吉が似ていると認めたといわれる、木像信長座像もあります。

戦国、織田好きなら十分楽しめます。

詳細は総見院を参照してください。
期間は、3/24~5/6の土日祝と5/1と5/2。
拝観休止は、3/24(土)AM、3/25(日)AM、4/1(日)AM、4/21(土)AM、5/6(日)AMです。

3月のアンケートを実施中です。
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昨日ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
おかげさまで、60票を超えました(笑)。
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2012 3/18の拝観2(瑞光寺)


写真は、書院の中庭

さて法然院を後にして、再び浄土寺のバス停へ。
そして市バス203系統に乗り(市バス2回目)、出町柳駅前で下車します。
さらに京阪電車に乗り換え、七条駅までは特急で、以降は普通電車で深草駅にて下車します。

ここから徒歩で向かったのが、瑞光寺。

マイナーでしょう。
かつて来ています
なぜ再訪したのか・・・それは3/18が元政上人忌で寺宝の特別公開があったからです。

元政上人忌は曜日に関わらず3/18に開催で、今年はたまたま日曜日。
また通常は伽藍内には入れず前庭までですので、どうしても行きたかった!

伽藍内に入り、拝観料500円を収めます。
なんとお茶券もついています。
書院からお茶室のある中庭を見ながら奥の書院に入ります。
奥の書院には元政上人の自筆の書や法衣などがたくさん展示してあります。

見終わるとお茶室へ案内されます。
中庭を歩いてお茶室に入ります。
裏千家でガチのお作法でお手前されるので緊張しました。
でも「お気楽にどうぞ」といわれたので、幾分気は楽になりましたが、そのうち覚えておいた方がいいのかもしれませんね(笑)。


ここでお知らせです。
密かに工事を行い、新たに
マイナー散策 
なる索引を作りました。

今までの訪問した神社仏閣で、散策シリーズに落選したものが大半で、一部は既存の洛中、洛東などのカテゴリーの中から集めました。
マイナーかどうかの判断基準は、
「歴史知識ゼロで行っても、楽しめないと思われるところ」
です。
これを判断したのはamadeusの独断と偏見です。

メジャーとマイナーを混同して提示すると、初心者の方をいたずらに混乱させることになるためです。

以降、よろしくお願いします。

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真如堂1 アクセス(岡崎散策18)


写真は、紅葉の参道

正式名称は「真正極楽寺」です。

さくらも楽しめますが、やはり王道は“紅葉”でしょう。

場所は金戒光明寺の北側で、哲学の道からも歩いて行けます(簡易地図)。

南からの場合
市バスを岡崎道で下車します。
岡崎道に停車する主なバスは、93系統100系統203系統204系統です。
丸太町通を越えて岡崎通を北上すると、すぐにT字路になります。
ここを右折すると、正面に立派な寺院があります。
これは「金戒光明寺」です。
ここを入らず左折し、道なりに右へ右へと行くと、10分ぐらいの右手に真如堂の朱塗りの“総門”があります。

哲学の道からの場合
霊鑑寺の案内のところで白川通に降りてきます。
白川通に出て、周囲を見回すと、歩道橋が1つあります。
この歩道橋の北側に“真如堂前”のバス停があります。
真如堂前に停車する主なバスは、5系統93系統203系統204系統です。
バス停の西側に“真如堂”の案内のある道があり、ここに入ります。
道なりに右カーブの坂を上がります。
途中の左折の階段に“真如堂”の案内があるので、これを上がります。
これが東参道で、真如堂の裏側に着きます。

出来たら“総門”から入った方が感動は大きいと思います。
しかし現実的には、銀閣寺や永観堂の後に東参道から来られる方が多いかもしれませんね。

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2012 春 黄梅院の特別拝観の案内


写真は、破頭庭。

大徳寺の塔頭の1つで、通常は非公開です。

詳細は 黄梅院にありますが、池泉式の庭園あり、枯山水庭園ありでお庭好きならここがいいです。

門前の印象より中は遥かに広いです。

期間は3/22~5/13で、5/12は拝観休止です。

個人的にはおすすめです。

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そろそろ桜が気になる頃です。
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2012 3/18の拝観1(萬無教寺!?)


写真は、書院の前庭

この日は、ウチの檀家のお寺の”春の彼岸会”でした。

普通なら「萬無教寺(ばんぶきょうじ)? アンタの家のお寺ことなんか知らん!」ってなるところでしょうが、そこは京都。
ウチの檀家のお寺も、実はソコソコ(かなり!?)有名です。

萬無教寺・・・平たく言うと”法然院”です。
善気山 法然院 萬無教寺といいます・・・タイトルは”イケズ”です(笑)。

市バス204系統にて、浄土寺で下車して歩きます。
この日は市バスの1日乗車券を使います。

11:00から法要ですが、10:00過ぎには到着。
まず受付をして伽藍内に上がり、人のいない間に庭園をひとしきり撮影(笑)。
その後お墓を掃除し、11:00から法要。
法話も終わって12:15。
その後はいつものようにバラ寿司を頂きました。

さて法然院に行かれたことがある方は、あの茅葺の山門や“白砂壇(びゃくさだん)”の風景は御存じでしょう。
あれだけでも見事ですが、実は法然院は伽藍内にも見事な庭園があるのです。

伽藍内部では”三銘椿の庭”が有名で、当日は五色散り椿が少し咲いていた程度でした。
今回掲載した写真は池泉式の書院の前庭です。

このように伽藍内部も”三銘椿の庭”、善気水の方丈庭園、池泉式の書院の前庭や北書院の見晴らしの間など、見所が満載です。

通常伽藍内は非公開ですが、毎年4/1~4/7と11/1~11/7(共に曜日に関わりなし)は一般にも公開されます。

是非いらしてくださいね。

このブログでは何度も申し上げていますが、4/1~4/7までは近隣にある通常非公開の「安楽寺」と「霊鑑寺」の特別公開が重なる年に1度のチャンスです(秋は法然院と霊鑑寺が重なりません)。

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金戒光明寺4 特別拝観2 西翁院(岡崎散策13)


写真は、西翁院の本堂前庭。

2017年の京の冬の旅で特別公開がありました。

西翁院(さいおういん)の歴史は戦国時代からありますが、こちらが有名なのは江戸時代に千宗旦の四天王の1人、藤村庸軒が造った茶室 反古庵(ほろぐあん)があるからです。
当時は淀川まで見晴らせたため別名 澱看席(よどみのせき)と云われ、こちらの名前の方が有名です。

表門を入り前庭を進みます。
玄関を入り、左手を奥に進むと方丈があります。
方丈の内陣中央には、本尊の阿弥陀如来像がお祀りされています。
方丈の左手奥には6畳の広間があり、ここにも炉が切ってあります。
さらに奥には水屋があり、左手は澱看席の点前座です。

方丈の外は2面に渡り庭園があります。
さらにここは高台なので、庭園越しに京都市内が結構見渡せます。

方丈から露地庭園に降ります。
澱看席は庭園の右手奥にありますが、露地庭園の腰掛待合には左手から参ります。
左手の庭園は苔がきれいで、大きなもみじがしだれ掛かります。
庭園の奥に柴折戸があり、これをくぐり石段を降ります。

階段を降りた先に腰掛待合があります。
さらにこの先に登りの石段があり、これを登ると澱看席の前に出てきます。

また2017年の京の冬の旅では、澱看席の下を超えてさらに奥まで進んでから階段を登りました。
すると書院の前庭に出ます。
枯山水の小さな庭園で、三尊石があります。
この正面に澱看席があります。

澱看席の正面左手に躙口(にじりぐち)があります。
この茶室の外観は本堂の屋根を短くして切妻のさしかけ屋根になっている点が、まず珍しいそうです。

躙口から中に入ると二畳の客座と床の間がありますが、客座の奥に完全ではないものの2/3ほど仕切られた壁があります。
残りの1/3の部分から炉は見えています。
そしてその壁に襖が付いており、その向こうに点前座があることです。
この仕切りを“道安囲い”といい、これが珍しいです。
この形式は江戸時代には時代遅れで造られなかったそうですが、藤村庸軒は敢えて造ったのではないかと云われています。
また手前座に窓があり、ここから澱看席たる南の景色が一望できます。

書院・自然軒
2023/11/4の西翁院「澱看席」を堪能する特別茶会に参加しました。
本堂が待合。
本堂左手奥の6畳間で主菓子を頂き、露地を通って澱看席が本席。
澱看席の奥の庭を通ると、書院があります。
書院は手前が10畳、奥が6畳間。
6畳間の方には床の間、違い棚と天袋。
天袋の富士の画は富岡鉄斎のものだそうです。
書院の反対側にも庭があり、その左手に茶室の自然軒があります。
4畳半で、正面に貴人口、左手に躙口があります。
床柱は桜の面皮付き、長押は杉の丸太。
天井の左1/3は化粧屋根裏、右2/3は網代天井になっていました。




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2012 春 東寺 観智院の特別公開の案内


写真は、四方正面の庭

東寺の観智院は、京の冬の旅で公開していましたが、ここはそもそも年に数回自前で特別公開をしています。

今回は3/19~5/25です。

詳細は本編を参照してください。

枯山水庭園あり、写真の中庭あり、お茶室と露地庭園もあり、非常におすすめです。

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アンケートの結果をクリックしてみてください。
最近、右横に投票者の”年齢”、”性別”、”地域”の円グラフが出るようになりました。
面白いので見てみてください。
”性別”は、女性の方が断然多いのかと思っていましたが、意外とそうでもないんですね。

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2012 3/14の拝観4(金戒光明寺 西翁院)


写真は、西翁院の前庭

楽洛キャンパスが用意したタクシーで金戒光明寺に向かいます。

着いた先は西翁院(さいおういん)です。

金戒光明寺の塔頭ですが、有名なのは重要文化財のお茶室”澱看席(よどみのせき)”です。

ごくたまに(5~10年単位)で特別公開をされますが、もちろんその際はお茶室を覗くだけです。
今回は清流亭とのセットで7000円で、清流亭の白露もこの澱看席も”お茶室内に入れる”ので、個人的には全く高くはないと思います。

しかし”道安囲い”は面白いというか変わっていますね。
あのような造りのお茶室は初めて見ました。

ちょうど本編の更新が明日の8:00ですので、詳細は明日朝の更新を参照してください。

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