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聖護院門跡2 不動堂、書院(岡崎散策24)


写真は、書院の前庭

宸殿の奥の正面には苔のお庭があり、この右手に本堂の不動堂、左手に書院があります。

不動堂は鉄筋の比較的新しい伽藍です。
内陣中央には本尊の不動明王像(重文)、右手には智証大師円珍上人坐像(重文)、左手には役行者像がお祀りされています。

書院は後水尾天皇の側室の女院御殿が移築されたもので重要文化財です。
廊下の突き当り右手に2部屋あり、手前が次の間、奥が奥の間です。

内部は後水尾天皇のデザインで、採光のための窓がたくさんあります。
花頭窓の中央には、当時非常に貴重だったガラスが使用されています。
また違い棚の下には補強用の板が付いていますが、これが紅葉の透かし彫りになっています。
ろうそくの火があたると背後の壁に揺らめく紅葉の影ができる訳です。

また2部屋の真ん中に後水尾天皇御宸筆の“多聞室”の扁額があります。
これは奥の間には小さな床の間があり、手前の部屋には大きな床の間があります。
仕切って使用すると上座、下座がはっきりするのですが、開け放つと微妙なことになります。
これは後水尾天皇が敢えてそのようにしたそうで、そうすることで身分の上下を気にせずにくつろぎ、なんでも話し合える=多く聞く部屋にしようという意図があったそうです。

また書院の左手にも枯山水の小さな庭園があります。

2/2、2/3 節分会
節分会の際は、内部が無料で公開されます。
2/2の終日 柱源護摩
2/3は門の左手で9:00~甘酒の接待(無くなり次第終了)。
13:00~ 追儺式・山伏福豆まき
15:00~ 採燈大護摩供
19:00~ お札焼き
です。
この日は門を入って右手の庭園への門が開放され、庭園から中に入ります
宸殿にも不動堂にも上がれます。
そして2/3は不動堂で、本尊で重要文化財の不動明王像がご開帳されます。
間近まで行ってお参り出来ました。




コメント ( 3 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
おめでとうございます (ひろみん)
2012-09-01 21:52:57
遅ればせながら、ブログ開設500日おめでとうございます。
いつも貴重な情報をありがとうございます。

9月に入りましたので、そろそろ上洛の事を考えようと思っています。
いつもは秋の特別拝観に合わせていたのですが、京の冬の旅で聖護院門跡が予約なしで見られるというので、冬もいいかなぁ~と迷ってきています。
京の冬は寒いんでしょうねぇ・・・私は雪国育ちゆえ、寒さには慣れているつもりですが、京都は底冷えという感じがします。
冬に訪問した事がないので分からないのですが、比較的空いていてゆったり拝観出来ると勝手に思っていますが、どんなものですか?
 
 
 
ひろみんさま (amadeus)
2012-09-01 22:20:09
ありがとうございます。

早速ですが、冬は非常に道も空いているのでサクサク拝観できるので僕は非常に好きです。

また歩いたとしても夏は苦痛が増すだけですが(下手したら熱中症)、冬は体が温まります。

寒さは、どうでしょう。
僕が非常に”冬好き”のため、寒さに苦痛を感じないのでなんとも言いにくいです。

>比較的空いていてゆったり拝観出来る
これは間違いないです。
 
 
 
Unknown (ひろみん)
2012-09-01 23:32:44
そうですか。ゆったり拝観できますか。

それは魅力的です。

じっくりと検討します。なんてったって一年ぶりの京都ですから。
 
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