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金戒光明寺4 特別拝観2 西翁院(岡崎散策13)
写真は、西翁院の本堂前庭。
2017年の京の冬の旅で特別公開がありました。
西翁院(さいおういん)の歴史は戦国時代からありますが、こちらが有名なのは江戸時代に千宗旦の四天王の1人、藤村庸軒が造った茶室 反古庵(ほろぐあん)があるからです。
当時は淀川まで見晴らせたため別名 澱看席(よどみのせき)と云われ、こちらの名前の方が有名です。
玄関を入り、左手を奥に進むと方丈があります。
方丈の内陣中央には、本尊の阿弥陀如来像がお祀りされています。
方丈の左手奥には6畳の広間があり、ここにも炉が切ってあります。
さらに奥には水屋があり、左手は澱看席の点前座です。
方丈の外は2面に渡り庭園があります。
さらにここは高台なので、庭園越しに京都市内が結構見渡せます。
方丈から露地庭園に降ります。
澱看席は庭園の右手奥にありますが、露地庭園の腰掛待合には左手から参ります。
左手の庭園は苔がきれいで、大きなもみじがしだれ掛かります。
庭園の奥に柴折戸があり、これをくぐり石段を降ります。
階段を降りた先に腰掛待合があります。
さらにこの先に登りの石段があり、これを登ると澱看席の前に出てきます。
また2017年の京の冬の旅では、澱看席の下を超えてさらに奥まで進んでから階段を登りました。
すると書院の前庭に出ます。
枯山水の小さな庭園で、三尊石があります。
この正面に澱看席があります。
澱看席の正面左手に躙口(にじりぐち)があります。
この茶室の外観は本堂の屋根を短くして切妻のさしかけ屋根になっている点が、まず珍しいそうです。
躙口から中に入ると二畳の客座と床の間がありますが、客座の奥に完全ではないものの2/3ほど仕切られた壁があります。
残りの1/3の部分から炉は見えています。
そしてその壁に襖が付いており、その向こうに点前座があることです。
この仕切りを“道安囲い”といい、これが珍しいです。
この形式は江戸時代には時代遅れで造られなかったそうですが、藤村庸軒は敢えて造ったのではないかと云われています。
また手前座に窓があり、ここから澱看席たる南の景色が一望できます。
書院・自然軒
2023/11/4の西翁院「澱看席」を堪能する特別茶会に参加しました。
本堂が待合。
本堂左手奥の6畳間で主菓子を頂き、露地を通って澱看席が本席。
澱看席の奥の庭を通ると、書院があります。
書院は手前が10畳、奥が6畳間。
6畳間の方には床の間、違い棚と天袋。
天袋の富士の画は富岡鉄斎のものだそうです。
書院の反対側にも庭があり、その左手に茶室の自然軒があります。
4畳半で、正面に貴人口、左手に躙口があります。
床柱は桜の面皮付き、長押は杉の丸太。
天井の左1/3は化粧屋根裏、右2/3は網代天井になっていました。
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今年6月下旬に、某京仏師の個展を見に西翁院へ伺いました。
(無料で誰でも入れるということでしたので)
普段、非公開の寺院でもこういう時は一般に公開されているのですね。
新作の仏像を拝見し、お茶室でお茶までいただいて帰ってきました。
2年に1回。こちらで個展をされているそうです。
また、ぜひ行きたいと思いました。
運のいい方は、澱看席の見学も出来たそうです。
今回は僕の情報収取が遅かったので掲載できませんでしたが、今後も目ぼしいものに関しては見つけ次第掲載していきますね。