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平成28年 春の京都禅寺一斉拝観の分析
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/e4/f8bf6a5aded92ce8716af8887916b1e6.jpg)
図は、最近の春と秋の非公開文化財特別公開と京の夏(冬)の旅の一覧
今年は臨済宗を開かれた臨済義玄禅師の1150年遠諱、ならびに日本臨済宗中興祖である白隠慧鶴禅師の250年遠諱を記念して
「春の京都禅寺一斉拝観」が開催されます。
全部で63カ所掲載されていますが、その大半が「通常拝観や、例年通りの特別拝観」です。
ここでは“いつもの”ではない15か所を取りあげて、公開頻度で分類し解説して参ります。
まず主な公開期間は4/12(火)~5/22(日)ですが、それより短いものや予約が必要なものもあります。
ちなみに分類の位置づけですが、「例年通りのものは最初から割愛されている」ため、いつものとは若干異なりますのでご注意ください。
1つ目は紺色で、通常でも予約すれば拝観できるところです。
妙心寺 大雄院は、通常でも予約拝観が可能ですが、今回なら予約が不要です。
それに9:00、11:00、13:00、15:00には15分ほどの座禅体験も出来ます。
2つ目は緑色で、年に数回公開されるところです。
萬福寺 松隠堂は、イベントの会場として年に数回は公開されます。
真如寺は京の冬の旅でも述べたように、一昨年から5月第3週の日曜日に半僧坊大権現開帳が開催され、その日は拝観可能となりました。しかしその日は大雄殿にお参りが出来ません。
一方予約して拝観すると、大雄殿内部はお参り出来ますが、書院に入れません。
今回は1回で両方に入れるので、いい機会です。
京の冬の旅の延長戦といっていいでしょう。
3つ目は黄緑色で、通常非公開のレアなエリアが公開されるところです。
妙心寺 桂春院は通常公開の塔頭ですが、その中のお茶室 既白庵は通常非公開です。
東福寺 法堂(仏殿) 禅堂です。
法堂は通常内部には入れませんが、3/14~3/16の涅槃会の際には内部に入れます。
しかし須弥壇には大きな涅槃図が掛っているので、今回は通常モードの法堂に入れる貴重な機会です。
禅堂も毎週日曜日朝の坐禅会では入れますが、今回は拝観で入れる貴重なチャンスです。
なおこちらは公開期間が4/29~5/12ですので、春の非公開文化財特別公開とのセットで考えられてもいいでしょう。
4つ目は茶色で、本来はレアだがこの1年以内に公開があったところです。
妙心寺 三門は、昨年の春の非公開文化財でも公開されましたし、毎年6/18AMの山門懺法でも上に入れます。
建仁寺 霊源院は、昨年の秋の非公開文化財でも公開があったのみならず、甘茶の花が咲く5月末~6月上旬にも独自公開がありました。
建仁寺 開山堂は、今年の冬の旅で公開がありました。
龍安寺 蔵六庵は、昨年の秋の非公開文化財で公開がありました。
大徳寺 法堂 唐門は、法堂の公開が昨年9月~10月に京都春秋主催の公開がありました。
こちらの公開期間は、前期4/12~4/28と後期5/11~5/22です。
しかしこの間は・・・春の非公開文化財特別公開・・・での公開ですね(笑)。
5つ目はオレンジ色で、久しぶりに公開されるレアなところです。
大徳寺 聚光院は、特別公開としては2014年の京の冬の旅以来です。
しかも今回の聚光院は、国宝の永徳襖絵や千住博襖絵が交代で里帰りするようです。
2015年の3/1~2016年の3/26までの1年間、展示内容を変えながら続くようです。
主催は京都春秋で、拝観料は2000円です。
東福寺 退耕庵は、特別公開としては2012年の春の非公開文化財以来です。
しかしかつては予約で拝観できたのですが、今は予約拝観も休止になったのでここまでのランクアップとなりました。
こちらは公開期間が4/12~4/18と短いです。
6つ目が黄色で、超レアなところです。
妙心寺 慧照院は、今回のような4月末の椿の咲くころには予約拝観もムリではないのですが、ご住職があまり乗り気ではないようで、結構断られます。
今回はいい機会です。
こちらの公開は、4/20(水)、4/21(木)、4/22(金)の平日3日間だけです。
大徳寺 玉林院は、特別公開としては2011年の京の冬の旅以来です。
月釜でも重文の蓑庵と霞床席に入れることはなかなかないので、いい機会でしょう。
最後が赤色で、ほぼ奇跡のところです。
京の冬の旅の分析で、「春は天龍寺がガンバッテくれる」と書いたのは、このことです。
天龍寺 臨川寺は十刹の1つで、大昔には公開されていたようですが、ここ数十年は固く門を閉ざしていました。
今回予約制のツアーの中に組み込まれることとなりました。
4/16(土)、4/24(日)、4/30(土)、5/4(水祝)、5/10(火)、5/16(月)、5/22(日)の7日(4/16、4/24、5/10は既に満席)。
定員は各日20名~30名。
1/25から予約が再開になりました。
他に天龍寺の法堂、天龍寺篩月での昼食などのツアーで10:00集合~13:30解散。
1人6,000円です。
臨川寺公開の希少性を考えれば、6,000円などなんでもないでしょう。
久しぶりに心が震えました(笑)。
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コメント ( 16 ) | Trackback ( )
« 2016 1/11の... | 2016 1/11の... » |
過去(大学在学中)に拝観した記憶があったので、古い朱印帳を見返していましたところ、平成2年の11月23日に訪問しておりました。それ以来となります。たしかその当時は、境内に嵐山美術館?があったように記憶していますが、今はどうなっているのでしょうか?
その言葉をヒントに臨川寺の公開案内を見つけました。
でも、予約受付が休止状態でがっかり・・・
「1月下旬からネットで申し込み再開」ということで、
20日過ぎから、毎日、チェックをして
25日の10時半過ぎに予約受付再開のお知らせを見た時は
どきどきしました(笑)
おかげで、無事に予約ができました。
いつも、貴重な情報をありがとうございます。
このサイトがなければ完全に見逃していました。
すでに5/4しかあいていませんでした。
仕事休めるかどうかわかりませんが、とりあえず予約しておきました。
あ、臨川寺のことです。
この情報もアマデウス会員のスーメテさまから12月上旬に教えて頂いたものです。
1人で探すより、多くの目で探す方が絶対に広く探せますからね。
これこそがアマデウス会の真髄です(笑)。
特に情緒的要素も、愛想もないブログですが、今後も
情報の早さとレアさと正確さには拘っていきたいと思っております。
30分刻みの予約カレンダーが出ていました。
1回15人まで、40分程度だそうです。
小学生はダメとか、さすがになかなか厳しそうですね。
利休のお墓参りはなし(当然・・笑)とのこと。
「予約がなくても空きがあれば当日可」とも読めます。
しかも予約は5日前まで。それ以後は空き状況がわかりません。
今週末「京の冬の旅」2回目の上洛なのですが、時間に余裕があったらチャレンジしてみたいと思います。
表に×はついているものの、混んでくれば
15分おきに入れていく可能性もありそうですね。
2000円払って入る人が押し寄せるとも思えませんが・・・
心配はツアーなどの団体客とぶつかることでしょうか。
もし行かれましたら様子をお教えください。
そこから推定するに4/23の追加募集は、
「50+の欠員補充」
ではないかと思われます。
ということは、現在まだ50+で募集中の5/10、5/16、5/22についても、同様に欠員補充の追加募集が今後あってもおかしくなはないと予想できますね。
http://jr50plus.jp/domestic/tour/FiftyDetail.aspx?sc=1&cn=F09361&pn=&csk=61&rp=0000&snf=201605&sbf=&tst=&fs=0001&lqs=sc:1.snf:201605.sbf:0.rn:0.hm:600.tf:610.er:.fs:0001.an:.rs:.sj:.kj:2,9,13
10:00までに表門で受け付け。
臨川寺の由緒書きも頂けます。
中門前で待機。
11:00まで臨川寺の拝観。
結構時間があります。
お堂の内部はNGですが、庭園や中門などは撮影可。
本堂裏の祠堂の下や、世良親王の墓所の拝観もお忘れなく。
裏門から天龍寺に移動。
法堂へ。
12:00には法堂左手の友雲庵で食事。
食後も時間があるので、隣接する禅堂も拝観。
12:45には方丈へ。
2班に分けて、方丈での解説組とお茶室の祥雲閣+甘雨亭の拝観組を交代で。
なおお茶室内部も写真撮影可でした。
13:30で終了。
終了後は庭園散策もできます。
10:00~13:30で6000円と高めですが、ほとんどが通常非公開部分であり、精進料理の食事もついているので、非常に値打ちがあると思いました。
企画した方の目の付け所がいいですね!
マニアのニーズをよくご存じです(笑)。
写真撮影ができる場所があるのですね。
楽しみです。
5月22日に参ります。
先に玉林院へ行く予定でしたが前を通ったついでに聞いてみると、10:15 の回にすぐに入れました。
テーブル上の予約の一覧をチラ見すると、少なくとも午前中はガラガラでした。
平日午前ならば予約なしでも大丈夫なようです。
直前に団体がいたので拝観の順路がバラバラで、同じ廊下を行ったり来たり、書院を2回通ったりでした。
予約一覧にない15分の回というのもこの団体の直後の臨時回でしょうか?
claude さまがおっしゃるように、臨機応変に対応されているようです。
情報をちゃんと、
・観察して
・整理して
・考えれば
物事がどう動きそうか予測がついて、先に手が打てるのです(笑)。
よかったですね!
詳細は既に amadeus さまが既報ですので省略。トーマス師のお話も楽しかったです。
ゴールデンウィークで混雑する中、「関係者以外立ち入り禁止」の場所に師の後について入る“妙な優越感”がたまりませんでした。
門前で待機中に、
「どこでこの情報を知りましたか?」「あの“ア”で始まるブログで・・・」
というお二人と知り合いました。
最後までほぼ一緒に回り、いろいろと話しながら楽しい時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。
投稿はしていないとの事でしたのでお名前は伺いませんでしたが、またどこかの特別公開でお会いするかもしれませんね。
その節はどうぞ声をかけてくださいませ。
こういった出会いもこのブログあってこそ。
amadeus さまにもお礼申し上げます。
>あの“ア”で始まるブログで・・・
別に違法ブログではないので、フルネーム出して頂いても結構なんですが(笑)。
この分野(レアな特別拝観や御開帳など)も”狭い世界”ですので、同じような方をよくお見掛けします。
折角ですので、みんなで仲良く情報を共有して楽しんだ方がいいですもんね。
マニアの
マニアによる
マニアのための
京都拝観ブログ
の位置づけが、確立してきました(笑)。
これからもご愛読、よろしくお願い致しますね!