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大徳寺19 特別拝観9 玉林院 


写真は、方丈庭園

豪商・鴻池家の尽力で再興された塔頭です。

普段は非公開ですが、2011年の京の冬の旅で公開がありました。
拝観料は600円です。

初めに方丈です。
襖絵はほとんどが狩野派のものです。
方丈右手の礼の間は狩野常信の楼閣山水図、中央の室中は狩野探幽の山水図、左手の檀那の間は狩野安信の竹林七賢図・四愛図、
さらに檀那の間の左手にもう1間 西檀那の間があり、橋本菱華の花鳥図です。

前庭は中央に松、右手に紅葉があり苔がきれいです。

方丈の裏に回ります。
途中の方丈左手の露地庭園の中に、茶室の洞雲庵があります。

方丈の裏の西衣鉢の間は狩野益信の琴棋図、左手の衣鉢の間も狩野益信の書画図です。

方丈の裏には中庭を挟んで南明庵(なんめいあん)があります。
南明庵を挟んで左手奥にお茶室の蓑庵(さあん)が、右手に書院の霞床席(かすみどこぜき)があります。

南明庵は6畳の仏間で、鴻池家の先祖にあたる戦国武将 山中鹿之助の位牌があります。

仏間の左手に板の間の廊下があり、その左手奥に蓑庵の水屋があります。
水屋に接して手前に1畳の手前座、中板を挟んで奥に2畳あります。
壁には藁が塗りこんであり、それが模様のようで趣があります。

蓑庵を出て、仏間の裏手を進むと霞床席に出ます。
霞床席は4畳半の書院です。
床の間に違棚があるのですが、この棚と奥の壁との間に隙間があります。
ですから違棚の後に富士山の掛け軸を掛けると、違棚が富士に懸かる霞のように見えます。

月釜の際には、方丈左手の露地庭園の奥にある洞雲庵が使われます。
8畳間で床の間の右手に持仏堂があります。




コメント ( 1 ) | Trackback ( )
« 2012 10/13の... 狛犬好きさま... »
 
コメント
 
 
 
茶室蓑庵 (アノマロカリス)
2019-11-29 19:37:19
古い話で申し訳ありません。
11月3日放送(今頃録画を見ています)のNHK-BS「COOL JAPAN」の中で、茶室「蓑庵」が紹介されていました。

茶室内部を裏千家教授ランディー・チャネル氏が解説していました。
 
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