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彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

下坂氏館跡

2020年08月09日 | 史跡
 8月8日から土日祝日に一般公開されるようになった下坂氏館跡に行ってきました。

現在も下坂さんがクリニックをされている場所なのですが、下坂氏がここに居を構えたのは新しく見積もっても南北朝時代だと言われていて、建武3年(1336)の足利直義感状がその証拠となります。
それから戦国時代には京極氏や浅井氏に仕えた一族でした。
江戸時代には郷士であったそうですが、直接彦根藩に仕えることはなく彦根藩士との婚姻関係などで地元の有力者となり、維新後早い時期に医者として財も残して、先祖伝来の地をほとんど切り売りすることもなく現在に至ったそうです。
このため、下坂氏館は戦国時代の屋敷の遺構をそのまま残す稀有な史跡となっています。

当然ですが、「北近江城館跡群」として国史跡になっていますが、館遺構が城郭だけではなく菩提寺も含めて残るのは奇跡的と言って間違いものです。

外から眺めると土塁や堀もあります。

戦国時代の館である事を実感させる土塁や虎口もあります。


そして、江戸時代中期に作られたとされる表門は薬医門でヨシ葺です。

母屋は江戸時代後期頃の建築で、大正時代に増築されているそうです。


足利直義感状

ハートマークを見つけました。
上手く使えば、恋愛スポットにもなりそうですね。


そして菩提寺の不断光院。
こちらの表門も館の門と同じ時期の同じ造りですので、館と菩提寺が同等の立場であった事が伺えます。

本堂

本堂裏に墓所がありました。
たぶん本堂の真裏が下坂氏の墓所だと思いますが、古い興味あるお墓もたくさん並んでいました。




彦根城などの天守や櫓のような建物が残ったり、安土城のような総構えの石垣が残る城、佐和山城のような山城など様々な城の形がありますが、平地に残る館としての遺構もぜひ観て欲しいです。

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