仁和3年(887)8月17日、内裏の宴の松原で女官のバラバラ死体が発見されました。
この恐ろしい事件の顛末が伝わっていますのでご紹介しましょう。
8月17日午後10時過ぎ、内裏の中を三人の若い女官が連れ立って歩いていた。
やがて“宴の松原”という内裏の中にある小さな松林に近づいた。
その松林の中から水もしたたるような美男が出て来たので三人の女官はボーと見とれてしまった…
男はその中の一人の手を取り松林に入って楽しそうに会話をしていた。
残った二人はしばらくそこで待っていたが仲間が中々帰ってこないので暗い松林に入って見ると…
ついさっきまで男女が会話をしていた草むらの上におびただしい血が飛び散っていて女の手足が見つかった。
内裏の警護の右兵衛府の衛士が宴の松原の中を調査したが結局首も胴体も見つからなかったそうだ、そして鬼に喰われたと言う事になり、後で聞いた者は恐怖に顔を引きつらせた。
この恐ろしい事件の顛末が伝わっていますのでご紹介しましょう。
8月17日午後10時過ぎ、内裏の中を三人の若い女官が連れ立って歩いていた。
やがて“宴の松原”という内裏の中にある小さな松林に近づいた。
その松林の中から水もしたたるような美男が出て来たので三人の女官はボーと見とれてしまった…
男はその中の一人の手を取り松林に入って楽しそうに会話をしていた。
残った二人はしばらくそこで待っていたが仲間が中々帰ってこないので暗い松林に入って見ると…
ついさっきまで男女が会話をしていた草むらの上におびただしい血が飛び散っていて女の手足が見つかった。
内裏の警護の右兵衛府の衛士が宴の松原の中を調査したが結局首も胴体も見つからなかったそうだ、そして鬼に喰われたと言う事になり、後で聞いた者は恐怖に顔を引きつらせた。
これは『今昔物語』等に残されている話です。
“宴の松原”は実際に内裏にあり多くの奇妙な記録が残っている場所なんですよ。
そして現在この辺りは寺の密集地となっています。
流石に鬼は出てきていないのでしょうけど奇妙な所である事には間違いないですね。