晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 「地名随想」 2/12

2015-02-12 | 雨読

2015.2.12(木)曇り

 「地名随想」天野 主著 1985年12月発行 福知山市立図書館借本

天野氏は福天地方の地名について深く広く研究されている方で、「地名随想」(正・続)「福知山地域の地名」「天田郡の地名」「天田地方の地名考」など関連の図書を発行されている。2年前、三和分室でそのどれかを見つけ夢中になって読んだことを憶えている。何しろわたしの生まれ育った地域の極限られた者しか知らない地名について詳しく書いてあるのだから嬉しい。その中に「川合村の土佐坊と源義経について」「川合村の一村断絶について」の論文があり随分気になっていた。というのはその時には福知山図書館の利用カードを持っておらず借りることが出来なかったのでその場で流し読みをするだけだったからだ。今回借りてゆっくり読めるようになったので後ほど少し紹介しておこう。
 さて本書は、天野地名学の入門書という感じで、地名に関する考え方や学び方、分類などが前段に書かれておりやや退屈かもしれないが、地元の方には慣れ親しんだ地名や苗字が出てくるので興味深く読めるかもしれない。続いての「城下町福知山の地名」は沢山の地図を載せ、城下町の変遷がよく解る力作だ。続いて「由良川に関する地名」「山陰道丹後別路について」「鉱山と地名」という力作が並ぶ。福天のみならず丹波の歴史や文化を学ぼうという人にとっては水運、陸運の大動脈に関する本論文は大変貴重なものであり、鉱山に関しては古文書などを解読して、地元の鉱山を紹介している。特に近世以前の鉱山については人々の脳裏から消え去る運命にあるのでこの論文は重要である。
 それに続く、動植物名地名についてのその語源が解かれているが、実に多くの種類が述べられていて地名語源辞典として利用できそうだ。その他多くの地名に関する論文があるのだが、前述土佐坊と義経、川合村一村断絶の件について紹介しておこう。つづく

【作業日誌 2/12】店先バリアフリー

【今日のじょん】いかる現る。
昨日のことである、じょんの散歩のためにドアを開けたら、榎木の下から数十羽の鳥が一斉に飛び立った。ムクドリかなんかと思い気にもしなかった。ところが開店準備の掃除をしているとかみさんが二階から「おとーさん、いかるがいるで」っと大声を出す。慌ててカメラを構えて窓を開けた途端またしてもバーっと飛び立った。2,30羽は居ただろうか、大群だ。残っているのを写真に収めると、やっぱりくちばしが黄色い。いかるに間違いない。実に五年ぶりの登場だ、しかも今度は大群で。
 じょんはカンケーなく、その辺の倉庫を嗅いでいた。

  

コメント
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