晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

鹿事件 2/28

2015-02-28 | 日記・エッセイ・コラム

2015.2.28(土)曇り

 長い間鹿衝突事件は起こらなかった。いや起こっていたけれど気付かないほどの軽微なものだったのかもしれない。今日の0時過ぎ、ドンという音がして車が路上に停まっている。運転の方は車の点検などのために降りてこられていたが、けがなどは無いようである。エアバッグも作動していないようで、しばらくして走り去った。エンジン、電気系統の故障も無いようだ。問題は鹿の遺体である。暗闇で解らないのだが、どうもそこいらに見当たらない。過去に下の府道で5回衝突事故が起きているが、遺体の行方不明が2回、そのうち1回は2年後に竹藪の中から白骨となって出てきた。
 鹿の遺体が見つからないことで問題なのは、その処理のことである。道路上で見つかれば道路管理者が処理してくれるのだが、私有地で発見されたら地主の責任となるわけだ。遺体処理の原則は穴を掘って埋める事のようだが、そんなことが個人で出来るわけが無い。鹿の遺体となると100Kgは越えているだろう。自分の土地で倒れたとしたら、一刻も早く発見して道路に運び出す手だ。落語鹿政談に出てくる奈良の鹿そのものだ。
 とりあえず自分の土地をぐるりと見回る、どこにも見当たらない。次に近所をくまなく見回るがやっぱり見つからない。遺体があればおびただしいカラスが集まってくるのだが、それも無い。うむ、遺体無き殺鹿ということだろうか。
 あらためて現場検証をすることとした。車は奥から走行してきている。衝突現場は隣家との間の道路と向井の空き地の間の府道、これは破損した車のプラスチック片などの状況から想像できる。

衝突現場は歩道の分離帯切れ目のセンターラインあたり。車は左から来ている。
この場所は鹿の通路であり、過去の事故の半数以上はこの場所である。ただ、いつもの場合残っている鹿の血痕や体液などの汚れやスリップ痕は見られない。つまり運転手の方は衝突するまで気付かなかったのだと思われる。衝突後、車は無事に稼働していたしライトも点灯していたので、致命的な故障とはなっていないようである。エアバッグも作動していないようで、鹿も致命傷となっていないとすると、車の端に当たった軽い衝突なのかもしれない。ただし車の破片は50mくらいの拡がりをもっており、ドンというかなり大きな音を聞いていることを思えば、車のスピードはそれなりに出ていたのではないかと想像できる。

 この時期山にも里にも食べ物がないため鹿の出没は強烈である。現場付近の斜面の足跡もいつも以上に多く、我が家の蔦を始め龍のヒゲやそれに類する草がことごとく食べられている。おそらくこれらを食した後、道路に出たところで衝突したのだろう。衝突地点から10m離れた歩道に、車の破片と共に鹿の体毛が束になって落ちていた。おそらく衝突時のものだろう。不思議なのは衝突した後、鹿がどのように逃げたかということである。

食い荒らされた痕、残された鹿毛、歩道部分のみ破片を集める。
 衝突場所から下20mあたりの歩道側にまとまった鹿の糞が残されていた。よく観察すると衝突現場からぽろぽろと落ちており、まとまった糞の周囲にも散らばっている。もし衝突のショックで脱糞しながら移動したものなら、鹿は北側綾部方面に逃げたものと考えられる。例え致命傷を負っていなくても、骨折とかしていれば鹿は生きていけないものだろう。どこかに遺体がないかこの方面を探してみよう。

残された糞、衝突現場までパラパラと続く。
 今回事故に遭われたドライバーの方には大変気の毒に思うが、いつもこの道を通られる方なら、我が家と隣家の間の道路は鹿の危険があるので充分に注意していただきたい。

【作業日誌 2/28】店先バリアフリー完成、経費2,631円
 一応店周りのバリアフリーシリーズはひとまず完了ということにする。もちろん不充分なんだが、なんで新築の際に徹底的にしておかなかったのかと悔やまれる。

コメント (1)
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