晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

夜討ち解散朝駆け選挙 12/16

2014-12-16 | 日記・エッセイ・コラム

2014.12.16(火)雨

 何とも後味の悪い選挙が終わった。多くの国民が喉にものがつかえたようなすっきりしない気持ちで、テレビのニュース解説を見ているのだろう。この選挙を見ると2005年の小泉元首相の郵政解散、郵政選挙を思い出す。国会で否決された郵政民営化をごり押しするために総選挙を行ったものだ。国民はたまったものでは無い、郵政民営化の真意がなにか理解できる国民がどれほどいただろう。地方の郵便局が無くなりますよ、窓口のサービスが良くなりますよ、なんて民営化の本質には無関係な事柄が両陣営からささやかれて、結局訳の分からないままに選挙は終わり、郵政は民営化された。民営化されたいまでもその本当の意味は知らされていない。何年かたった後に、振り返るととんでもないことだったんだとわかる仕組みになっている。
 小泉元首相の「郵政民営化論」を読んでみると、彼自身の私恨のように見えるが、それは本質を隠すカモフラージュかもしれない。郵政民営化のキーは民族資産とも言える2百数十兆円のゆうちょ、簡保資金だろう。
 そんな誰にも解らないことをイエスかノーで答えさせて、国民の真意だというのだからこれはペテンである。
 小泉元首相は先の東京都知事選で、原発政策について自らが過ちを犯していたという風に述べていたが、郵政解散選挙はそれ以上の過ちであると思う。
 今回の解散総選挙もそれと同様だ。一体何が争点なのか、なぜ解散総選挙をするのか国民が解らないままに投票日が来る。
 アベノミクスの成果を問うなら経済指標を見れば済むことである。また、「消費税を10%に上げることを予定より1年半繰り下げて実施するからには国民の真意を問わねばならない」というようなことを言われていた。国民がイエスといえば1年半先に上がる、ノーといえば予定通り来年上がると言うことだろうか。いずれにしても国民を馬鹿にしたペテン解散総選挙である。大義の無い、策略だけの解散総選挙に夜討ち解散、朝駆け選挙と名付けたい。
 今回投票率が大幅に減った。その何百万か何千万かの票は安倍政権への批判票である。批判のために棄権することが、逆に相手を利するという現実は、主権者たる国民としては哀しいものである。

暗闇の投票所、いつの時もたった一人の投票である。

【今日のじょん】
今日は終日冬物、正月用品の買い出しに行って、じょんはお留守番。一日寝てたのかな

宝くじ当たったらえーもんこうたるぞ。

コメント
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