2011.11.9(水)曇
永ーい夜が明け、早々にじょんの様子を見に行きました。眠そうな顔をして、こいつも不安で寝られなかったんだろうなあと可哀想になります。今朝は線路沿いに東山公園に行くことにします。やはり踏切の前で座り込んでしまい、面倒なので抱っこして渡ります。公園でおしっこうんPして、帰りの踏切は、流石に慣れてきたのか、すんなり渡れました。帰ってきて車におさまったのですが、初のお泊まりがこんなに疲れるものか、休養どころではなくなりました。
東山公園に行くには、この踏切と橋を越えていかねばなりません。
今回生野銀山に行きたかったのですが、あまりに疲れたため玄武洞に変更しました。何度も城崎を訪れながら行ったことが無かったのです。というより、行ってもたいしたこと無いだろうという思いがあったのです。ところが実際に訪れてみると、流石に天然記念物だけあって、見事な節理で、玄武洞だけでなく四つの洞からなり、きれいに整備された公園です。特段ペットが不可とも書いてないので、じょん君も登ることにしました。階段でつながっているので上り下りができるかなあと心配しましたが、登りはぐんぐん引っ張られるし、下りはリズミカルに降りて行き、私たちより元気に上り下りしていました。
私は玄武岩には大変興味を持っています。それは村上さんに頂いた庭石の玄武岩に磁性があったからです。老富町のサンドラ岩にも磁性が認められます。今回もポケットに磁石を用意してきました。無数に落ちている玄武岩の欠片にあてると、弱いながらも磁性が認められます。玄武岩の説明でそのことが解りました。
玄武岩は珪酸が50%と少なく、70%以上ある花崗岩や流紋岩の酸性に対して塩基性岩と呼ばれます。珪酸が少ない分だけカルシウム、マグネシウム、鉄が多く、斜長石、輝石、磁鉄鉱、カンラン石などを含みます。この磁鉄鉱が磁石に反応しているわけです。古代人は含有量こそ少ないが、柱状節理で見つけやすいこの岩石を原始的な製鉄の原料としたのではないかという、深遠なことを考えているのです。
玄武洞を降りたところに玄武洞ミュージアムという宝石や鉱石、化石の博物館があります。かみさんとじょんを待たせておいて見学してきましたが、やはり人を待たせていると心ゆくまで見られません。ただその中で、ずっとこの目で見たかった鉱物を見ることが出来ました。それは高師小僧(たかしこぞう)です。
豊橋市の高師原で発見されて付いた名前ですが、葦などの水生植物の根に水酸化鉄が付着成長し、やがて根が枯れて空洞になったものです。これは褐鉄鉱であり、最も初期の製鉄原料だろうと真弓常忠氏が「古代の鉄と神々」で述べているものです。写真では見ましたが現物を見るのは初めてです。しかも伏見区深草で発見されたものです。
おみやげに「愚かなる金」を買ってきました。お店に飾っておきます。
今日のじょん:本文に登場なのでおやすみ。