晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

ジコチューの地図 9/30

2011-09-30 | 日記・エッセイ・コラム

2011.9.30(金)雨

 じょんのび村が中心の地図、しかも国土地理院の発行の地図が手に入った。
だれでも意識の中心は自分であって、自分を中心に世の中が廻っているわけだが地図に於いてもそうである。国家に於いてはもちろんで、日本はアジアの端っこだが、日本で作る世界地図は日本が中心となっている。当然といえば当然ではあるが実はこういったことがグローバルな思考発展の阻害要因になっているのかもしれない。
 韓国文化の本を読んでいたら面白い記事があった。日本の地図は上が北だが、韓国の地図は上が南ということだ。本当にそうなのか解らないが、文化の移動の方向に合わせられているということだ。日本は大陸や朝鮮半島から文化が流入するばかりで行き止まりである。ところが朝鮮半島では中国から来た文化がまだ南に移動するという考え方からそうなっているそうだ。本当かなあ。Img_3840
 
じょんのび村は左下隅。


 国土地理院2万五千分の一地形図丹波大町にじょんのび村は位置している。ところが随分南西の端にあり、周囲の状況を見ようと思えば梅迫、綾部、和知の地図をつながないと見られない。我が家が中心の地図があったらなあと思っていた矢先に、中心位置や表示方法を自分の好みで選べる地図を発行する準備としてアンケートが実施されていた。じょんのび村の緯度経度を中心とした地図を希望し、先日2万五千と五万分の一が送られてきた。あくまで見本なのでA3版と小さいが、発売されるようになるとA2版も出るようだ。毎日地図を開けない日はないぐらいだが、本格的にこういった地図が発売されるとしたら楽しみである。Img_3839

じょんのび村が中心の地図。


【作業日誌 9/30】
第三木小屋柱立て

今日のじょん:今日はフィラリアの薬を食べさせる日である。錠剤なんかは絶対に飲まないので、上等なビスケットだか肉味だか知らないが高い薬をやっている。普通のワンならそれだけで喜んで食べるそうだが、慎重というか注意深いというかじょんの場合はドッグフードに混ぜても薬だけ残している。夜になって肉や馬鈴薯など好物を混ぜてやったらようやく完食したみたいで目出度し目出度し。明日は恐怖のフロントラインだ。フロントラインと言っただけで逃げてしまうので、フッリーダイヤルと隠語で呼んでいる。Img_3837

フロントラインと言っただけで小屋の中に逃げてしまう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石ころ物語 9/29

2011-09-30 | 歴史・民俗

2011.9.29(木)曇

 昨日紹介した鉄滓もそうだが、河原や山の石はその土地の特徴や過去の歴史を語るしろものである。当初は磁性の有無だけを頼りに岩石を拾っていたが、今では行った先々で特徴的な石や変わった石を拾うようにしている。問題はその後の整理分類と保管である。大抵の場合ビニール袋なんかに入れたまま放ってあるので、一体何時どこで取ってきた石か解らなくなる。今も五種類の岩石の塊が並べてあるのだが写真に撮って、日付や収集場所など記入して保管しなければ何が何だか解らなくなる。現実に今未分類のうち一種類はどこのものだったか解らなくなった。Img_3838

丸山の尾根で拾った石


 柔らかくて赤い条痕の残る紅土らしき石2個と黒くて鉄分を含んでいそうな石、あとは丸い川原石である。よくよく考えれば5月3日に村上さんと出かけた、丸山から大唐内に下りる尾根で採取したものだ。丸山の尾根周辺で丸い川原石が出るのでと拾ってきたのを思いだした。
 あとの四つは以下のとおりである。いずれにしても早く分類記録保管しておかなければ。
1. 9月9日日吉町海老谷玉岩地蔵の下、右岸で採取したもの。赤色チャートと黒い成分が混じった岩、全体が真っ黒な岩、鉄分っぽい岩の破片なんだが、いずれも磁性はない。玉岩鉱山のズリかと思ったが、それはもう少し下流のようである。Img_3830

左から1,2,3。


2.9月9日日吉町生畑、日吉山の家前の河原で収集。チャートは極少ない。スポンジ状の灰褐色の石が多い。いずれも磁性はない。

3.9月20日 大江町内宮下の林道で採取、工事で削った岩だが一個は磁性が強く、流石に鉱山地帯を思わせる。

4.7月24日 鳥垣渓谷やすみと附近で拾った米石といわれる庭石の破片。もちろん庭石の採取は禁止されているが、これくらいの小石ならいいだろう。緑の小石は桜井さんが持ってきてくれたもので、鳥垣渓谷にはよくある石だ。米石の方だが、乾燥すると表面にピンクの模様が浮き出てくる。雨の日や濡らしたりするとごげ茶色になって解らなくなる。擦っても落ちないのでカビなどではないようだが、ひょっとするとある種の鉱物が付着しているのかも知れない。Img_3831

 


 とまあこんな風に分類したり保管したりするのも大変なんだが、問題はその石がどういう岩石、あるいは鉱石なのか解らないことである。図鑑と照らし合わせても似たようなのがいくつもあって判断できない。インターネットで映像を見てもよく解らない。条痕や薬品反応、比重や顕微鏡など科学的に判断できる方法を探し出したり、標本を集めたり、専門家の人を探し出したりしなければいけないなあとは思っているのだが、なかなか手が回らない。とりあえず拾ってきて分類保管するのが関の山である。

【作業日誌 9/29】
第三木小屋床板づくり

今日のじょん:最近ぽんぽこぽんの集中力が欠けている。ボールを見つけてもすぐに取ろうとしないのだ。よーく観察するとどうも朝露の付いた草が嫌なようである。もう一回草刈りしてやるか。Img_3729 Img_3730 写真はボール拾いよらへんなあと思いきや、蟹にちょっかい出しているところである。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鉄滓発見 9/28

2011-09-30 | 歴史・民俗

2011.9.28(水)快晴

 上林川で鉄滓らしき岩塊を発見し既に5個に達しているのだが、念道橋の上下、右岸左岸の地域に分けた場合、左岸下の地域のみ発見されていなかった。その地域を集中して探していたのは、あちこちで発見することによって念道橋周辺の一定の場所で出来たものでないことが証明できると考えたからである。
 最後の地域で発見できたのは9月26日朝のことである。実は夏の間は草が茂り、石探しは中断していたのだが、草の勢いもやや鈍ってきたので再開した矢先のことである。念道橋下100m左岸堤防下田んぼ側の溝附近である。堤防工事に使われたものではなく、28水で耕地の中に流入した土石を取り除いて溜めてあるところである。Img_3832_2
 
右が鉄滓と思われる破片、左は近くで発見した磁性のある新種の石。


 従来のものと同様気泡状の穴が数カ所開いた灰褐色の4cmぐらいの破片である。裏面はこれも従来のものと同様コンクリートの表面のようになっており、細かい砂を含んでいるようでザラザラしている。磁性があり、磁石に反応する。
 次にこれ等が本当に鉄滓なのか真剣に調査しようと思っている。たたらを研究している研究者もあるのだが、とりあえず鉄滓の発見されている近隣のたたら遺跡を訪れてみようと思っている。Img_3833
 
過去に集めた鉄滓らしき石など。


 そしてこれが本当に鉄滓と確認できたら、次は出所探しだ。過去の大水で流れてきたとして、この狭い地域でこれだけのものが発見できるのだから全体では相当の量が流れ出ていると思われる。その出所にはもっと多くの鉄滓が残っているだろうし、そこに至る流域にも破片は見つかるだろう。なんか気が遠くなるような話だが、地名や伝承のように形のないものを探るより、現実の物体があるのだからつかみ所があるし、イエスノーがはっきり出る探究というのは楽しいものがある。

今日のじょん:今日はかみさんが留守でおとーが一日店番をしている。どっちみち一日中寝ているのだが、なんとなく淋しそうだ。Img_3586

こんな感じで淋しそーに寝ておるのだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大唐内のこと(79) 丸山とイモリ村 9/27

2011-09-30 | 歴史・民俗

2011.9.27(火)快晴

 若狭から峠越えの文化が大唐内や市茅野に入ってきたとして、もっとも重要な峠は猪鼻峠であろうと思う。胡麻峠や日置峠から宝尾を通り尾根越しに来るルートも古い峠道ではあるが、やはり直接丹波に向かい、日本海から最短に大唐内、市茅野に向かう峠が最有力だろう。現在では府県道1号線(京都府、福井県でも1号線)の通う永谷坂峠が唯一の車道であり主役だが、地形的にこの街道は後発のものと考える。
 以前に猪鼻地名については考証し、結論を出したのだが(大唐内のこと62~64)どうも納得がいかない。清水の湧き出る断崖という結論を出したのだが、どうも顕著なそのような地形は現れない。猪鼻峠の周辺にもそれらしい地形は無さそうだし、若狭側の峠道は歩いたことはないが、果たしてそのような場所があるものやら無いものやら。というわけで再度調べなおすこととする。
 猪鼻地名は東北から中国四国まで分布している。詳しくは調べていないが北海道、九州にはこの地名は見あたらないようである。上林の周辺では京丹波町、近畿では淡路島や甲賀市土山町、和束から滋賀県朝宮にぬける猪鼻峠などがある。猪鼻だけでなく亥鼻、井ノ鼻、井ノ花など様々な書き方がありそれらを含めるともっと多くのイノハナ地名は出てくるだろうし、谷や橋の名前まで探したら相当の箇所となるだろう。Img_3164
 
猪鼻という奇妙な名前から猪に関する説話などが付きものだが、付会の場合がほとんどだろう。(京丹波町猪鼻)


 現在全国のイノハナ地名を地図上で調べ、共通の特徴がないか調査中である。途中のことなので何とも言えないが、どうもその分布は千差万別でとらえどころのない感じである。つづく

【作業日誌 9/27】
第三薪小屋柱ほぞ穴切り

今日のじょん:なんでもないけどおもろい座りかたしているので写真に撮った。Img_3829

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする