晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

大唐内のこと(79) 丸山とイモリ村 9/27

2011-09-30 | 歴史・民俗

2011.9.27(火)快晴

 若狭から峠越えの文化が大唐内や市茅野に入ってきたとして、もっとも重要な峠は猪鼻峠であろうと思う。胡麻峠や日置峠から宝尾を通り尾根越しに来るルートも古い峠道ではあるが、やはり直接丹波に向かい、日本海から最短に大唐内、市茅野に向かう峠が最有力だろう。現在では府県道1号線(京都府、福井県でも1号線)の通う永谷坂峠が唯一の車道であり主役だが、地形的にこの街道は後発のものと考える。
 以前に猪鼻地名については考証し、結論を出したのだが(大唐内のこと62~64)どうも納得がいかない。清水の湧き出る断崖という結論を出したのだが、どうも顕著なそのような地形は現れない。猪鼻峠の周辺にもそれらしい地形は無さそうだし、若狭側の峠道は歩いたことはないが、果たしてそのような場所があるものやら無いものやら。というわけで再度調べなおすこととする。
 猪鼻地名は東北から中国四国まで分布している。詳しくは調べていないが北海道、九州にはこの地名は見あたらないようである。上林の周辺では京丹波町、近畿では淡路島や甲賀市土山町、和束から滋賀県朝宮にぬける猪鼻峠などがある。猪鼻だけでなく亥鼻、井ノ鼻、井ノ花など様々な書き方がありそれらを含めるともっと多くのイノハナ地名は出てくるだろうし、谷や橋の名前まで探したら相当の箇所となるだろう。Img_3164
 
猪鼻という奇妙な名前から猪に関する説話などが付きものだが、付会の場合がほとんどだろう。(京丹波町猪鼻)


 現在全国のイノハナ地名を地図上で調べ、共通の特徴がないか調査中である。途中のことなので何とも言えないが、どうもその分布は千差万別でとらえどころのない感じである。つづく

【作業日誌 9/27】
第三薪小屋柱ほぞ穴切り

今日のじょん:なんでもないけどおもろい座りかたしているので写真に撮った。Img_3829

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