晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

初丹波霧 9/8

2011-09-08 | 日記・エッセイ・コラム

2011.9.8(木)快晴

 台風の後随分涼しくなった。昼間は結構暑いがそれでも30℃を超えることはないが朝などは涼しくて、もう窓を開けてはいられない。タオルケットでは堪らないので薄手の掛け布団を出す。このくらいの季節が一番過ごしよい、良い季節というのはそう長くないから充分に楽しんでおこう。晩酌も熱燗になってきたし、ビールもまだまだ美味しい。昨日がお初の霧のようだ、早朝は一面の霧だったが、起きた頃にはほとんど上がっていた。
Img_3662
残念、もう上がってしまいそう。


 丹波霧という言葉がある。日中と夜間の気温差が大きいので発生しやすいためだろうか。それとも山や川が幻想的な光景を生み出すからだろうか。霧なんてなにも丹波でなくても山間部に行けばどこにでもあるもんだが、、、。
 春木一夫氏の「謎の丹波路」に「丹波路が謎であるのは霧が深いからだと思う」というフレーズがあるそうだ。うーむこれって響く言葉だなあ。君尾山の林道などに行けば素晴らしい雲海がみられるのだが、朝寝坊の私には永久に見られないかもしれない。しかしどこでも見られる、霧の上がりかけがいい。山であっても樹木であっても、稲木などの人工物でもいい、下の方から上がってゆく様はいいものだ。それはちょうど芝居の緞帳が上がるようなもので、これから始まる展開に期待感が沸くのと一緒である。霧の日は晴天が約束されている、綾部や福知山などの盆地でいつまでも晴れない霧はいただけない。三年間の霧の写真御紹介しよう。Img_1293

’08、10、17 じょんのびの木

Img_3341

’09,11,8 金刀比羅講


Img_1786
’10、11,21 念道橋



【作業日誌 9/8】
草刈り(7-9)
ジャガイモ(キタアカリ)植えつけ、ほうれん草播種、ネギ床準備

今日のじょん:

霧の中で頑張っておりやす。写真に登場したので今日はお休み。

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雨読 海人族と鉱物 9/7

2011-09-08 | 雨読

2011.9.7(水)快晴

 海人族と鉱物 小田治著 新人物往来社 平成四年四月第一刷 定価2,100円
京都府内図書館に1冊しかなく、借りることとする。
 某書籍通販の書評に、「海人族は船材を求めて内陸深く入り、さまざまな鉱物を発見、天孫族と戦い、和し、分裂し、その過程を神話・神名・皇統譜に反映した。ベテラン船長の著者が海と山の関連を問いつめて書いたユニークな古代史。」と言うようなことが書いてあった。船材を求めて山に入り鉱物を発見というところが私の峠越し文化論の意図と一致するので、是非読んでみたく思ったのだが、本書は絶版となっており、古書でも7千円以上の値が着いている。著者の傾向を確かめるべく安価で手に入る二冊の「日本の鉱物と地名(1)、(2)」を購入して読み、既に雨読で紹介したところだが、予想通り私の期待する内容ではなかった。少なくとも7,000円の価値のある書とは思われず、図書館で借りて読んだのは正解であった。Img_3592
 歴代の天皇について海人族との関連、逸話など『記・紀』を元に延々と書かれており、調査研究をされた労力は相当のものと敬服するが、私にとっては残念ながら余り意味のない、退屈な読書であった。私の求める「船材を求めて山に入り、鉱物を発見云々」というストーリーは舟木や呉などの地名説明の際にちらりと覗かせるだけで、そのことを証明したり探究したりというものではない。
 書評に元船長(著者略歴には機関長とある)とあったので、古代の船や航行法などについて具体的な説が出てくるものと期待していたが、これも感想程度に出てくるだけで残念だった。
 沢山出てくる地名考証にしても断定的に述べるか、「~だろう」と述べるだけで根拠についての説明がない。それでは主張されている論説に対する信頼感というものが得られない。
 ただ、上林のくれ葺きという屋根葺き工法が、船材の板切れに由来し、海人族が持ち込んだものではないかという「峠越し文化論」(2011.8.31、9.1参照)のヒントは本書にあるので、感謝しなければならない。

【作業日誌 9/7】
草刈り(7-8)
ジャガイモの芽出る。秋ナス初収穫

今日のじょん:「じょ、じょんは御、御飯が好きなんだナ」(裸の大将風に読むこと)
メーパパに新米を頂いた。早速炊いてみたが、水を減らしてもまだべっちょりしている。新米というのは水気が多いものなのだ。じょんにやると凄く喜んで、何度もねだっていた。上林の新米が食えるなんて、ぜーたくワン。Img_3668


じょんのびあたりでは稲刈りは次の土日ぐらいかな。



 

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