或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

続・菊地雅章

2010-01-09 09:23:05 | 200 ジャズ
これは昨年の話。会社の忘年会があったので、指定された店に行く前の暇つぶしにと、久しぶりにタワレコに立ち寄った。最近じゃCDはもっぱらネット通販を利用。新品ならAmazonかHMVで、中古ならヤフオク。街中へ出かけるのはバーゲンの時くらい。たまに店に入っても、たいがいが買い忘れているのはないかと棚をチェックしたり新譜を試聴をしたりする程度。

今回はどうかなと思いながらフロアに足を踏み入れ、洋モノを終えて和モノのジャズコーナーへ。上原ひろみとか、若手ミュージシャンはコーナーなんかがあったりするけど、渡辺貞夫とか、かつてのビックネームはABC順の一般扱いで数枚程度。月日の流れを感じたりして。そう思いながら眺めていてふと目に入ったのが、ピアニストの菊地雅章のCDが置いてある場所。

驚いたのは、「再確認そして発展」(1970年)と「Hollow Out」(1972年)を見つけた時。前者は発売当時にLPを購入したけど、その後CD化されず、昨年ぐらいまではヤフオクで1万円前後で取引されていた。後者はLPを持っていたものの失くしてしまい、ヤフオクで廃盤になったCDを入手しようと思ったけど、5千円前後と高価なため何度か落札を躊躇していた。

おいおい、まとめて再発かよと。調べると今年の5月に発売されたらしい。勿論両方を即買い。なんかねえ、懐かしくて。泥酔しながらも帰宅後なんとか聴いたけど。サウンドの緊張感が凄い。前者は菊地が満を期して自己のグループを結成し、その音楽性を世に問うたエポックメイキングな作品。後者はその後渡米し、エルヴィン・ジョーンズのグループに所属していた頃に録音したピアノトリオによる作品。ちなみに録音は、かの有名なルディ・ヴァン・ゲルダー。音は期待に反しプアーだったけど。

それにしても当時は熱かった。上の画像は前者のLPでは内ジャケットに掲載されていた菊地自身のメッセージ。「そしてもっと残酷なことに、音楽は我々人間の生のすべてではないということである。」という部分は今でもしっかりと憶えていたなあ。なんかテンションがあがって、ついでに後日「ダンシング・ミスト」(1970年)と「ヘアピン・サーカス」(1972年)を通販で手に入れたけど。

再確認そして発展再確認そして発展        ホロー・アウトホロー・アウト

ダンシング・ミストダンシング・ミスト     ヘアピンサーカスヘアピンサーカス

最新の画像もっと見る

コメントを投稿