或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

AVENUE

2014-03-11 05:58:08 | 200 ジャズ
倉敷に行って良かった話の第2弾。美観地区のそれらしい細い路地を歩いているとライブらしき音が漏れ聴こえてきて。長年音楽をやっていると、CD等を再生しているのかライブなのか、空気の振動というか、そういうものからなんとなく分かるから不思議。店の前に来ると、さすがにライブをやっていることを確信。そこで壁に「AVENUE」という名前の看板を見つけて。

店の外からちょいと聴いただけど、それなりの腕を持ったバンドの演奏で、つい中に入りそうになったけど、ライブの開始が昼間の2時に対し、もう夕方5時ぐらいだったので、また今度最初からちゃんと聴きたいと思い、とりあえずパス。帰宅してネットで調べると店のHPを発見。ライブスケジュール等が掲載されていた。

次の訪問は2週間後の土曜日。ライブは夜8時からでピアノトリオというのを知っていたので、とりあえず近くの店で夕食を済ませ開始の少し前に入店。想像以上に広くて、ちゃんとグランドピアノが置いてあった。さすがに大都会の洒落た雰囲気ではなかったけど、それはご愛嬌。年配の方が3人程、カウンターにどっかり腰を据えて待っている姿が、なんか微笑ましかった。

フォアローゼズのボトルをキープして水割りを作って飲み始めた頃にライブがスタート。PAも良くて、これはけっこう本格的なライブハウスだなと感心したけど。演奏のレベルもまずまず。特にピアニストの若い男の子のフレーズが初々しくて好感が持てた。曲の合間に彼がMCをやるのだけど、これがまた雰囲気を和ませてくれて。「美観地区でジャズかよ」と嬉しくなってきて。

極めつけは、途中で自分が大好きな"Emily"(YouTube)が流れ始めた時。「おいおい、どんだけ趣味がいいんだよ」と、あまりの感激に涙が出そうになった。こんな若い子がジャズをやってくれていて、ありがとうという気持ちがしみじみ湧いてくると同時に、自分の若い頃とダブらせたかなあ。そんなこんなで、すっかり酔いが回り、とてもハイな気分で帰路についたけど。


Re: Person I KnewRe: Person I Knew

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (ワルツ)
2014-03-12 13:20:52
倉敷紀行の最後がライヴハウスというのも、いいですね。
読ませてもらっていて、優しくあったかい雰囲気が伝わってきました。
ハンコックさんがビルエヴァンスのEmilyを挙げてらっしゃったので、私も久しぶりに聴いてみました。(*^。^*)
返信する
おはようございます (ハンコック)
2014-03-13 07:02:14
そうなんですよ、なんか大昔に京都へ遊びにいった時の雰囲気に似ているかなあ。
日本の古い街並みとジャズの組み合わせがとても素敵で。

Emilyは僕の大好きなジョニー・マンデルが作曲していて。
若い子が弾き始めた時に、「なんて趣味がいいんだろう」と”つながり”を感じました。
世代に受け継がれるというのは嬉しいものですね。
返信する
ハンコックさまへ (しんかなまま)
2014-10-13 10:45:48
ご無沙汰しております。
私のブログ、最近は更新も滞り気味ですが、
音楽活動は楽しく続けております。

なかなか演奏中の動画を録る機会がありませんでしたが、昨夜は友人がセッションを携帯で撮ってくれていたので一部、
恥ずかしながらアップしてみました。
私がジョビンの曲の中で一番好きな曲です。
あたたかい耳で(笑)聴いて頂けると嬉しいです。
http://www.youtube.com/watch?v=n9_FWqZBgUQ
失礼致しました^^;
返信する
しんかなままさんへ (ハンコック)
2014-10-30 12:23:45
こちらこそご無沙汰しています。
それと返事がすっかり遅れてしまいすいません。

ライブの動画を拝見させていただきました。
正直申し上げると、しんかなままさんはプロレベルですね。
都会のお店で十分働ける実力をお持ちだと思います。
ハスキーな低めの声質といい、ピッチ、ディクション、
アーティキュレーション、どれをとっても一級品ですね。
ルックスも想像していたよりお綺麗でした、アハハ。

それと比べると、バックの方々は温かい耳が必要だった
かもしれません。

ジョビンの渋い曲ですよね、勿論僕も大好きです。
いつか長崎で本物のライブをお聴きしたいです。

返信する

コメントを投稿