或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

音食

2013-10-15 05:30:58 | 200 ジャズ
いやあ、秋になった。というか、ようやく秋らしくなったというか。この夏がいやになるくらい暑かっただけに、つい最近までそれが続いていただけに、なんか安堵したというか。この土曜日にまだまだ暑い東京から広島に帰ってきて、駅に降りた時の爽やかな空気にその雰囲気をハッキリ肌で感じたのだけど、そうなると聴く音楽も徐々にラテンからジャズへシフトかなと。

実はそのきっかけが既にあって、2週間ぐらい前だったか、いつものように会社から広島駅方面へ歩いて帰っていく時の話。橋を渡り、エスカレータで地下街へ入っていくと、広大なCD売場が設置されていて。4店舗ぐらいが共同で開催しているイベントみたいだったけど、暇だったのでちょっと寄ってみようかと。想定以上にジャズ系のアルバムが置いてあったのには驚いた。

それで食指が動くものがあったので、4枚をチョイスして購入。その中の一番のお気に入りがピアニスト、ビル・チャーラップのビレッジ・ヴァンガードでのライブ盤。2007年の録音なので割りと新しい。レギュラートリオの息がピッタリで、スタジオ録音よりリラックス、かつ大胆に演奏しているのがよく分かる。”Autumn in New York"なんて、まさに今の季節にピッタリだし。

個人的に気に入ったのがラストチューンの”Last night when we were young"。しみじみとしたバラードで、音数がとにかく少なくて、しかも魂が込められている。ライブなので、客の話声が良い意味で音と音の間を絶妙に埋めてくれている。琴線に触れるとはこういうこと。この人って日本人に馴染みのない地味で渋いスタンダードを好んで取り上げる傾向にあるなと。

アルバムに触発された訳ではないのだろうけど、これをきっかけにやたらピアノが恋しくなったのか、出張でよく行く新潟県長岡市にあるJazz Cafe「音食(ねじき)」に行く度に弾かせてもらうようになって。マスターがテナーサックスを吹くのでデュオで楽しんでいる。最近ではお互いのクセも分かってきて、まさにインタープレイ。再びジャズづいてきた今日この頃って感じかな。

Live at the Village VanguardLive at the Village Vanguard

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