或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

山桜

2008-04-07 06:24:23 | 400 釣り
先週の土曜日は友人と釣りへ。なにせ長崎釣行という大イベントが大荒れの海のために延期になったので、とりあえず落ち込んだ気持ちを盛り上げるためにと。これは設定としては正解だった・・・と思う、いや思いたい。好天に恵まれ絶好の釣り日和。おそらく年間を通してベストではと思うぐらい風がなく海も穏やかだった。ところが得てしてこういうのが危なかったりする。

釣り場に着いていざ仕掛けを投入したけど、まるでアタリなし。30分も経ったころに友人が「まさかこのままなんてことはないよね・・・」とニヤニヤ笑いながら話しかけてきたので、「これからだよ、これから・・・」と微笑み返したぐらいまでは良かった。この状態が納竿まで続くとはね、トホホ。船長の席に行って魚探をみると魚はウヨウヨいるのだけど肝心の喰い気がまるでなし。

釣れない時はどうしても船の移動が多くなる。そのうち二人共開き直ってきて。「今日は天気も良いし、クルージングでお花見に来たと思えばいいじゃん」との友人の言葉に、「そりゃそうだ」と相づちを。この辺りは長年釣りをやっていて一年中釣行しているベテランの強み。“釣れる時も釣り、釣れない時も釣り”って感じで、風景を楽しむうちに自然と気持ちも和んできて。

瀬戸内海沿岸はちょうど山桜の満開の時期。バラつきはあるものの、どの島の山々にも桃色の花が咲き乱れている。春の薄霞に包まれてなんとものどかな雰囲気。まあ釣りという格闘がないのだから自然に気持ちも穏やかになるし。周りのどの船も同じように釣れていなかったけど、釣客の顔は花見を満喫してほころんでいるように見えたかなあ。気のせいか。

それで釣果なんだけど、これが10cmのメバル1匹と15cmのカサゴの2匹。もちろんメバルはリリースしてカサゴは友人へプレゼント。ということで準ボウズ状態。確かにボウズは年に1、2度ぐらいはあるけど、こんな良い天気でしかも対象魚がメバルでとはねえ。フツーなら完全に落ち込みモードに入るところだけど、山桜のお陰でなんとか持ち直したからまあ良しとしておこう。