或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

シェルタリング・スカイ(1)

2005-06-11 08:01:31 | 350 映画
あるブログで紹介され気になっていた映画、シェルタリング・スカイ(1990年)をようやくTSUTAYAのDVDで観ました。監督は「ラストタンゴ・イン・パリ」で有名なベルナルド・ベルトルッチ。主演は妻役のデブラ・ウィンガー(Debra Winger)で、助演が夫役のジョン・マルコヴィッチ(John Malkovich)。マルコヴィッチの演技が渋かったですね。虚しい男の心情がさりげない表情に写し出されていて。

倦怠期にあるアメリカ人の中年夫婦が、互いの絆を深めようとアフリカに旅行するが、苛酷な自然の中で厳しい現実が待っていたというストーリー。全編彼らとアフリカの自然を対比させる形でが映画が進行する。その中で、夫婦、男と女の性(さが)、人間の性を厳しく描いています。

正直なところ、私にとってはちょっとつらい映画。この手の本質論、私がいつも避けている領域なんですよね。まあ私だけじゃなくてたぶん普通の夫婦も避けていると思いますが。(笑)

享楽的な私の理想は、いい音楽を聴きながら、美味しい食事やお酒をお供に、素適な女性と楽しく一緒に過ごす、なんて極めてシンプル。ただしそれは現実の世界では無理な訳で、そこが問題があります。(笑)

ひとつ面白い話をしておきます。有名な”クーリッジ効果”についてです。

これは米国の第30代大統領クーリッジ夫妻が養鶏場を視察にいった時の話。そこにはひよこや親鳥たちがひしめきあっていた。この光景に驚いた大統領の奥さんが、「まあ、すごい数のひよこ」と言うと、すかさず農夫は自慢気に「ここのオン鶏たちはそれはもう朝晩なく交尾にはげむんでさあ」と答えた。大統領の奥さんは「それをうちの亭主にも言ってあげてよ」とすぐさま切り返した。すると大統領の方はこう質問した。「ここの鶏たちは一夫一妻制なのかい?」と。すると農夫は「とんでもごぜえません。こうやって次々とメン鶏をとっかえひっかえしてやるんでさあ。するとオン鶏は狂ったように交尾するんでさあ」と答えた。大統領はすかさず「それをうちの奥さんに言ってやってくれよ」...。

つまり男性も含めてオスという生き物は、同じメスとの交尾には次第に興味を示さなくなるが、新しいメスが来ると、とたんに元気になり全力でメスに向かっていく。

閑話休題。この映画の音楽は坂本龍一で、これがいろいろ面白かったので次回紹介します。アフリカには行ったことがないので、メキシコの砂漠の写真で我慢してくださいね。(笑)

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