或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

シリコンバレー

2005-06-26 06:41:22 | 800 観光
先日ちょっと目を引く新聞記事を発見。それは6月20日の米国の科学者のジャック・キルビー氏の死去。彼は集積回路(IC)の発明者として有名で、2000年にはノーベル物理学賞を受賞してます。

それで思い出したのが、もう10年以上前かな、米国の西海岸にあるシリコンバレーへの出張。ペンティアムで有名なインテル創始者で“シリコンバレーの主”と呼ばれていた、故ロバート.ノイス氏の記念資料室を見学しました。実は彼もICの発明者。どちらが先かもめたらしいけど、結局今は二人共発明者ということになってます。

私も一応エンジニアなので、なんか自分のルーツに触れたなって感じ。作曲家で言えば、バッハの生家を訪ねたようなものでしょうか。簡単な歴史をまとめておきます。

1947年 ベル電話研究所のJ.バーデンとW.ブラッテンが世界で初めて点接触型トランジスタを発明。
1948年 ベル電話研究所のW.ショックレーが接合型トランジスタを発明。
1955年 ショックレーはサンフランシスコ郊外に半導体研究所を設立。シリコンバレーの始まり。
1958年 TI(テキサス・インスツルメント)社のJ.キルビーがIC(集積回路)を発明。
1958年 R.ノイスがフェアチャイルド社を設立。同時にIC(集積回路)を発明。
1968年 G.ムーアとノイスがフェアチャイルドを離れインテル社を設立。
1971年 インテル社のT.ホフが世界初のマイクロプロセッサ「4004」を開発。

驚くのはトランジスタやICが発明されてまだ50年しか経っていないこと。我々は今トランジスタ数が数千万個ぐらいのPCを使ってます。この発明がなかったらPCもケータイもあり得ない。この世で最大の発明の一つですね。

写真は「ゆん Photo Gallery」さんのフリー画像でシリコンバレー。現地で聞いた話によると、ここは年間40日ぐらいしか雨が降らないとか。そう言えば行った時もカラッカラだったなあ。