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裁判員制度導入時に

2015-02-06 | ニュース

 4日、死刑と無期懲役で1、2審の判断が分かれた2件の強盗殺人事件の裁判に、最高裁決定が出て死刑回避で決着した。死刑を選択した裁判員裁判の判決が否定されたことになる。

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 裁判員制度が導入されたときには、「市民が死刑を決める」のだとして散々批判的な報道を続けてきたマスコミが、実際に1審の死刑判決が覆った時には『「市民参加」何のため』なんて見出しをうっている。もう意味が分かりません。立ち位置が意味不明なのです。

 この記事を読んでみる。結論的には「市民感覚を生かす努力が、プロの裁判官に一層求められる」って事だから、せっかく裁判員制度があるんだからそちらを尊重すべきという記事であろう。

 しかし、「市民が人の命を絶つ判決を下す」として反対のキャンペーンをやった手前なのか、かつて補充補充裁判員だった女性の「死刑が確定してもショックを受けていたと思う。」なんてコメントも。 言外のニュアンスとしては、素人を裁判に関わらせるからこんな判決を出すんだというニュアンスを含んでいるから、途中の文と結論が捻じれてしまって訳の分からない記事になってしまっているのです。

 裁判員制度の導入の時にも書いたのですが、死刑を裁判員が決めるというマスコミのキャンペーンがおかしかったのです。元々、プロのみで裁判を行う2審や最高裁で覆る可能性があるというのが日本の裁判員制度だったはず。だから過重な厳罰が裁判員裁判で出たとしても、訂正されて公正な判決になるという制度。今回の最高裁の決定は、そういう制度なんだって事だけの話なのです。

 実際のところは、全体としては厳罰化しているというのは事実としてあるのだから、この2件をもって裁判員制度の意味が無いというのも言い過ぎな気がします。何でも否定したり叩いたりすればいいってものではないのでは。

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