雨の中で始まったパリオリンピックは、また雨の中で始まったパラリンピックの閉会式で一連の全てが終了します。1か月早く始まって終わったオリンピックがかなり前の事のように思います。パラリンピックは商業的ではないという面もあって、TVではNHKのみでの放送でした。私も毎日のように多く見ていたわけではありませんでしたが、車いすテニスの小田選手の準決勝・決勝は試合としてもいい試合で相手選手の健闘で大ピンチがありました。
そんなパラリンピックの最終日に、マラソンが行われました。ハンデキャップの種類でいくつかのレースが行われたのですが、女子の視覚障害のレースがかなりハードなものだった。順位を競うレースとしてはゴールの前にしているような着差だったのですが、夏の暑さや石畳の上を走るという事で選手のほうもギリギリの状況だったよう。
このレースは。視覚障害のランナーと皮ひもで繋がれているガイドランナーの並走でのレースになる。だから、ランナーがへばってもダメだがガイドがへばってもダメというのが難しいところだ。トップの選手がゴールに向かう。選手とガイド共に快調で余裕もありそうだ。ゴールしてしばらく経つと2位の選手がゴールに向かう。選手がかなりへばっているが、ガイドも少し高齢の方でへばり気味だ。肩ぐらいが微妙に当たった感じで支えあいつつのゴールイン。
3番手の選手がゴールに向かう。選手も少しへばり気味だが、ガイドがガニ股で腰も落ちてしまっていて本当にやばい状況。この男性は2位のガイドよりも更に高齢なのが明らか、もし転倒したら事故になるだろうし危ない。選手が皮ひもで引っ張りつつやっとの思いでゴール。ゴール後に倒れ込んだが本当に怖かった。
4番手で日本の道下選手がゴールへ。こちらは選手も走りに余裕があったし、ガイドも先の選手の人に比べると若い。しっかりとゴールイン。次の中国の選手は、ガイドは元気だったのですが選手がもう意識朦朧状態でふらふら。この選手も転倒したら危なそうで見ていられなかった。あとの選手は色々な選手がいて、投げキッスしたり手を振りながらゴールを目指したりといろんな選手がいた。無事全員完走で良かったと思った。
その後、3位の選手は手を繋いだという事で失格に。日本選手が銅メダルとなった。失格は可哀そうだと思いましたが、そういうルールなので仕方がない。日本の道下選手も過去にガイドが先にゴールしたという事での失格というレースもあったそうなので、そういうこともある競技なのだろう。あの3位の選手が思わず手を握って彼を支えたのは人として立派だと思うし、仕方がなかった。それにしても、外国チームのガイドって年配の人過ぎる気がしました。(ガイドは途中で交代しているそうだが)
今やマラソンは高速化して、42.195㎞は危険という感じがしなくなってきていましたが、今回のこのレースを見てやはり過酷なレースなんだなと思わされました。
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