兵庫県知事のパワハラ問題での100条委員会が続いている。先日は、2度にわたって知事本人への質問が行われた。報道の範囲では、これまでに報道されてきた以上に内容はなく、報道でも職員への調査で何%がパワハラを聞いたとかいう調査結果が出てきただけだ。
これまでにも何度か書いてきましたが、出てきているパワハラの内容的にはここまで騒ぎ立てて辞職に追い込むような内容なのだろうかと思ってしまう。20m歩かされて声を荒げた…毎日そんな状況になるわけではなく、1回ぐらいあっただけだろう。会議で行ったホテルで時間外という事で夕食を断られて「知事だぞ」と声を荒げた…これもしょっちゅうある状況でもないし、結局食事は出来ていない。会った企業におねだりをしていた…賄賂を貰って特別な便宜という訳ではない。 もちろん、パワハラを受けた側にとってはきつく受け止めたのだろうし、当人でなければ分からない面もあるに違いないとは思うが。
それよりも問題なのは、内部通報者に対する調査と扱いのやり方なのだと思っている。職員内部との勢力争いとか別の思惑があったのではないかとの邪推すらしてしまう。やり過ぎな感じは誰しもが感じただろう。ずっと左系の知事が続いてきた歴史のあった兵庫県だけに、知事と職員幹部にある種の軋轢があったのではないかと勝手な想像をしてしまった。最初はそういう既存勢力と少々の妥協をしつつ県政を進めていれば、今回のような事態にはならなかったのではないかと残念でなりません。
100条委員会の委員が記者の質問に答えている雰囲気では、もうパワハラ認定ありきのような感じ。何もなかったという訳ではないからパワハラ認定という結論にはなるのだろうし、マスコミの報道姿勢を見ていると今の雰囲気の中でパワハラまではいかないとかあったが辞めるまでには至らないという結論を出す勇気はないだろう。もっとも、委員たちも知事の為にそんなリスクを負う義理もないだろう。
知事は何故辞めないのかとマスコミは言う。多分だが、知事本人は指導をしただけで悪い事をしたとは露ほどにも思っていないからだと思う。言い方はきつかったのは悪かったかもしれないぐらいだろう。そう遠くない時期には結論が出る。本当は雰囲気でどうこうではなくて、総合的にしっかりと全てを明らかにしてほしいと思う。
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