先週、実家の物置を整理して、名古屋に移る時に片づけた物を引っ張り出してきた。
その中に、1980年代後半に録画したタイムボカンシリーズ諸作品再放送のビデオテープがあった。ここ何年か、「どこかにあるはずだ」と自宅と実家を探していてなかなか見つからなかったが、物置を奥までほじくり返して、ようやく見つける事が出来た。
録画の中で一番気になっていたのは、以前にこのブログでも触れた、『ヤッターマン』の中期版OP(「歌は「ヤッターマンの歌」のままで映像の一部をヤッターキング等に差し替え)だった。
当時は、テープ代をケチって120分テープに1話目以外はOP・EDをカットして3倍モードで16話も詰め込んでいたので、使用期間の短かった中期版OPは残っていない可能性もあったが、運良く該当する第54話のOPが入っていた。
テープのラベルには録画日が書き込んであり、それによると1989年6月に名古屋テレビで再放送されたものだった。3倍モードで20年も前のテープなので画質は良くないが、この中期版OPはDVDでも特典扱いでノンクレジット版しか収録されていない「幻の映像」なので、スタッフクレジットの入った本来の映像を再び観る事が出来ただけでも十分に嬉しい。
ところで、この中期OPをDVDのノンクレジット版と比べると、クレジットの有無以外にも異なる点があった。それは冒頭の効果音で、DVD収録版は初代OPと全く同じ効果音&ヤッターワンの声なので映像と音が合っていないのだが、今回発掘した第54話のOPは映像に合わせて新たな効果音とヤッターキングの声が付いていた。
と言う事は、厳密に言えば中期版OPは効果音の異なる二種類が存在するのだろうか。それとも、DVD収録版は絵しか残っていなくて、それに初代OPの音声を合わせて作ったのか。新たな謎が生じてしまった。今更ながら、放送当時に各話のOP・EDをカットしていた事が悔やまれる。中期版に変わった当初の録画が残っていればよかったのだが。
近年刊行された各種のタツノコ関係の資料でも、『ヤッターマン』は本放送版OPが散逸しているせいでメインスタッフの正確な担当話数が一部不明となっている。こんな状態では、もはや中期OPの謎を解明する事は不可能なのかもしれない。
他には、東海テレビで放送された『逆転イッパツマン』の録画も見つかった。
やはり以前にこのブログで触れているのだが、『逆転イッパツマン』はDVD-BOX1では未完成版の初期OP(最後にムンムンのセリフが入っていない)が全話に付けられてしまうミスがあったので、本来は何話でOPが完成したのか確かめたかったのだ。
この東海テレビでの放送は15分枠だったので、OP+AパートもしくはOP+Bパートと言う変則的な放映形式で、Bパートの放映日には本編冒頭に「後編」としてサブタイトルを改めて表示していた。
こんな状態では各話に対応したOPが付いている事は期待できないかと思ったのだが、東海テレビの担当者はDVDの制作スタッフより丁寧な仕事をしており、第1話のみ未完成版OPで第2話からはムンムンのセリフが入った完成版OP、さらに新イッパツマン登場後は三冠王バージョンの後期OPへと、きちんと各話に対応したOPが付いており、未完成版OPは本来第1話のみのものだったと確認できた。
この二つが確認できたのは、今回の物置探索の大きな収穫だった。
他にも、1992年にテレビ愛知-テレビ東京系で放映されたアニメランド枠での『ヤッターマン』(なぜか第1話からOPが「ヤッターキング」)や、同じくアニメランド枠でOP・EDと本編まで一部カットされた悲惨な状態で流れた『ヤットデタマン』なども見つかった。
あらためてこれらの変な状態での再放送を観ると、DVDで全話が観られる現在はなんと幸せなのだろうと思ってしまう。
ちなみに、タイムボカンシリーズ以外にも、1989年にCBCで再放送された『ふしぎなメルモ』が6本ほど見つかったのも収穫だった。現在、『ふしぎなメルモ』は音声を入れ替えたリニューアル版しかDVD化されていないので、一部とは言え本来の音声で観られるのは嬉しい。やはり、ワレガラス先生の声は北村弘一氏がしっくりくる。メルモ役の武藤礼子さんもいい。この二人とも既に故人なのは残念だ。
昔はCBCではあまりアニメの再放送は行われておらず、1989年の夏休みに突如として『メルモ』を放送したのだが、前年に同局で放映された『テレビ探偵団』の手塚特集で『メルモ』がリクエスト第1位だったことを受けてのことだったのだろうか。
1990年代に入ってCBCはさらにアニメに力を入れるようになり、テレビアニメやOVAの放送が増えて、さらには自社制作作品を全国ネットで流すようになるが、そのきっかけがこの『メルモ』だったのかもしれない。
それにしても、昔のビデオテープは再生してみないと何が入っているか分からず、つい見入ってしまう。まだ中身を確認していないテープが何本かあるので、思わぬ映像が残っていないかどうか、見てみるのが楽しみだ。
その中に、1980年代後半に録画したタイムボカンシリーズ諸作品再放送のビデオテープがあった。ここ何年か、「どこかにあるはずだ」と自宅と実家を探していてなかなか見つからなかったが、物置を奥までほじくり返して、ようやく見つける事が出来た。
録画の中で一番気になっていたのは、以前にこのブログでも触れた、『ヤッターマン』の中期版OP(「歌は「ヤッターマンの歌」のままで映像の一部をヤッターキング等に差し替え)だった。
当時は、テープ代をケチって120分テープに1話目以外はOP・EDをカットして3倍モードで16話も詰め込んでいたので、使用期間の短かった中期版OPは残っていない可能性もあったが、運良く該当する第54話のOPが入っていた。
テープのラベルには録画日が書き込んであり、それによると1989年6月に名古屋テレビで再放送されたものだった。3倍モードで20年も前のテープなので画質は良くないが、この中期版OPはDVDでも特典扱いでノンクレジット版しか収録されていない「幻の映像」なので、スタッフクレジットの入った本来の映像を再び観る事が出来ただけでも十分に嬉しい。
ところで、この中期OPをDVDのノンクレジット版と比べると、クレジットの有無以外にも異なる点があった。それは冒頭の効果音で、DVD収録版は初代OPと全く同じ効果音&ヤッターワンの声なので映像と音が合っていないのだが、今回発掘した第54話のOPは映像に合わせて新たな効果音とヤッターキングの声が付いていた。
と言う事は、厳密に言えば中期版OPは効果音の異なる二種類が存在するのだろうか。それとも、DVD収録版は絵しか残っていなくて、それに初代OPの音声を合わせて作ったのか。新たな謎が生じてしまった。今更ながら、放送当時に各話のOP・EDをカットしていた事が悔やまれる。中期版に変わった当初の録画が残っていればよかったのだが。
近年刊行された各種のタツノコ関係の資料でも、『ヤッターマン』は本放送版OPが散逸しているせいでメインスタッフの正確な担当話数が一部不明となっている。こんな状態では、もはや中期OPの謎を解明する事は不可能なのかもしれない。
他には、東海テレビで放送された『逆転イッパツマン』の録画も見つかった。
やはり以前にこのブログで触れているのだが、『逆転イッパツマン』はDVD-BOX1では未完成版の初期OP(最後にムンムンのセリフが入っていない)が全話に付けられてしまうミスがあったので、本来は何話でOPが完成したのか確かめたかったのだ。
この東海テレビでの放送は15分枠だったので、OP+AパートもしくはOP+Bパートと言う変則的な放映形式で、Bパートの放映日には本編冒頭に「後編」としてサブタイトルを改めて表示していた。
こんな状態では各話に対応したOPが付いている事は期待できないかと思ったのだが、東海テレビの担当者はDVDの制作スタッフより丁寧な仕事をしており、第1話のみ未完成版OPで第2話からはムンムンのセリフが入った完成版OP、さらに新イッパツマン登場後は三冠王バージョンの後期OPへと、きちんと各話に対応したOPが付いており、未完成版OPは本来第1話のみのものだったと確認できた。
この二つが確認できたのは、今回の物置探索の大きな収穫だった。
他にも、1992年にテレビ愛知-テレビ東京系で放映されたアニメランド枠での『ヤッターマン』(なぜか第1話からOPが「ヤッターキング」)や、同じくアニメランド枠でOP・EDと本編まで一部カットされた悲惨な状態で流れた『ヤットデタマン』なども見つかった。
あらためてこれらの変な状態での再放送を観ると、DVDで全話が観られる現在はなんと幸せなのだろうと思ってしまう。
ちなみに、タイムボカンシリーズ以外にも、1989年にCBCで再放送された『ふしぎなメルモ』が6本ほど見つかったのも収穫だった。現在、『ふしぎなメルモ』は音声を入れ替えたリニューアル版しかDVD化されていないので、一部とは言え本来の音声で観られるのは嬉しい。やはり、ワレガラス先生の声は北村弘一氏がしっくりくる。メルモ役の武藤礼子さんもいい。この二人とも既に故人なのは残念だ。
昔はCBCではあまりアニメの再放送は行われておらず、1989年の夏休みに突如として『メルモ』を放送したのだが、前年に同局で放映された『テレビ探偵団』の手塚特集で『メルモ』がリクエスト第1位だったことを受けてのことだったのだろうか。
1990年代に入ってCBCはさらにアニメに力を入れるようになり、テレビアニメやOVAの放送が増えて、さらには自社制作作品を全国ネットで流すようになるが、そのきっかけがこの『メルモ』だったのかもしれない。
それにしても、昔のビデオテープは再生してみないと何が入っているか分からず、つい見入ってしまう。まだ中身を確認していないテープが何本かあるので、思わぬ映像が残っていないかどうか、見てみるのが楽しみだ。