はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

『らき☆すた』づくしの二日間(後編) らき☆すた in 武道館

2009-04-03 03:04:30 | アニメイベント
 ※前回の続きで、先週末の上京の二日目であります。



 鷲宮神社を訪れた翌日は、日本武道館で行われた「らき☆すた in 武道館 あなたのためだから」に行ってきた。

 翌週は「超ひだまつりZ」もあるので、二週連続の上京はつらいだろうからスルーしようかと最初は思っていたのだが、アニメ『らき☆すた』のメインキャストが「ほぼ」揃うとなるとどうも気になってしまい、結局チケット先行抽選に申し込んでいた。
 先行抽選で落ちたらきっぱり諦めようと思っていたが、二次先行でA席が当たったので、これも縁と思ってこちらにも参加する事にした。それで、せっかくだから作品の舞台も見ておこうと、今回は一泊二日で鷲宮町にも行ってみたのだ。



 さて、感想を一言で言うと「白石みのるが輝いていた」。
 「涼宮ハルヒの激奏」の時も白石稔の司会はなかなか面白かったのだが、今回はさらにグレードアップしていた。
 今回の司会は、当然のように小神あきら&白石みのるの二人だったが、あきら様は出演者の名前を間違えたり忘れたりなどグダグダなところが結構多く、その度に白石の名アシストが光っていた。全体の進行が問題なく進んだのは、間違いなく彼がいたからだ。
 また、第三部の締めで「高良みのき」としてみゆきコスで登場した件も忘れてはいけない。みゆきさん不在の穴を、見事に(?)埋めたのだ。これをみゆきさんのファンがどう思ったかはともかく、本当に「白石大活躍」なイベントだった。

 歌の方でも第三部前半は「白石オンステージ」の様相を呈しており、「俺の忘れ物」→「かおりんのテーマ」→「恋のミノル伝説」と3曲続けて披露した。特に、最後の「恋のミノル伝説」は異常な盛り上がり方で、第一部を含めて、それまでに演奏された曲全ての中でも、会場のテンションが一番上がっていた。
 後になってから冷静に考えると、作品オリジナル曲でなく『涼宮ハルヒの憂鬱』からの替え歌で一番盛り上がると言うのはちょっとどうなんだと思ってしまうが、当日の「その時、その場所」では、そんな事は関係なく異様な空間が形成されており、私もその中に引きこまれてしまった。
 そう言えば、最近「白石の曲」として認識しているせいで忘れがちだが、「俺の忘れ物」も『ハルヒ』から生まれた曲だった。もし、アニメ版『らき☆すた』がなければ、谷口の歌としてハルヒファンの間で知られる程度の曲で終わっていたのだろう。それが、武道館で歌われるようにまでなるのだから、面白い。



 印象が強かったので白石の事を先に書いてしまったが、このイベントは三部構成で、第一部と第三部がライブ、第二部が「らっきー☆ちゃんねる」でトークのコーナーだった。

 第一部の一曲目は、こなたの「宇宙鉄人キョーダイン」。半ば、予想通りの曲だったが、さすがにこれは盛り上がる。
 しかし、つかみはよかったが、それに続いた各キャラクターのキャラソンは、曲によって会場の盛り上がりにかなり波があった。テンションの高い曲は総じて盛り上がっていたが、そうでない曲の場合は、人によっては「お休み」タイムになってしまっていた。
 キャラクターに合わせて曲を作っているのだから、ライブで盛り上がるような曲ばかりでは無いわけで、仕方がない事なのかも知れないが、第一部全体としては今ひとつ盛り上がりに欠けるようだった。

 ただ、第一部のトリは島本須美「幸せ願う彼方から」で、最後にこれを持ってきた構成はよかった。島本さんの生歌なんてなかなか聴く機会はないだろうから貴重だ。しっとりと聴かせる歌だけに、第一部の締めとしてふさわしい曲だった。



 第二部は「らっきー☆ちゃんねる」にゲストを招いてトークを行う形式で行われたが、最初のうちはちょっとグダグダな感じが続いていた。
 盛り上がってきたのは名脇役・立木文彦&くじらの登場あたりからで、多くの脇キャラを演じ分けた苦心談の披露や、役が決まった時に「立木さん、『らき☆すた』が決まりました。「男」の役です。男をみんなやって欲しいそうです」と言われて困惑したエピソードなどが面白かった。体育祭のリレーでバトンを渡す相手も全部自分で、一気に録ったという話にも笑った。

 そして、続いてのゲストは「ゴットゥーザ様と愉快な仲間たち」(後藤邑子、小野大輔、杉田智和)。この三人が出てきてからは、明らかに会場全体の空気が変わっており、第二部では一番の盛り上がり方だった。CD宣伝付きの特攻服を着たゴットゥーザ様が格好良かった。
 三人ともアニメ『らき☆すた』に出演しているとは言え、本人をモデルにしたキャラで本編にはほぼ絡んでいないので、出てきても作品に関係するような話はなく、それぞれ好き勝手な事をやってカオス状態だった。杉田の行動が意味不明なのは、お約束。
 「『空を見上げる少女の瞳に映る世界』DVD買って下さい」と営業活動をしていた小野大輔には、ちょっと泣けた。第一部でも、相沢舞が「物販でMUNTO(劇場版)の前売り券を売っているのでよろしく」と言っていたし、京アニの必死さが伝わってきた。

 第二部の最後には、出演者告知にもなかったサプライズゲストとして、アニメ店長も登場。
 「やりたい放題」という点では前述の三人以上だったが、発言内容がちょっとお下劣だったので、ここではあえて触れません。気になる人は、「アニメ店長 九千本」あたりで検索して下さい。



 そして、第三部。
 「三十路岬」や白石オンステージ、それに「有頂天」の曲と司会コンビの歌が続き、第一部とは一味違った雰囲気だった。先ほども書いたが、白石オンステージあたりから会場のテンションがどんどん上がっていって、そのまま最後まで盛り上がりが持続した感じだった。
 何と言っても、第三部最大の目玉は最後の「もってけ!セーラーふく」で、アニメOPや第24話本編のようなチア姿でのダンスを中の人で再現していた。最初からこの曲ではこの趣向を期待していただけに驚きはなかったが、これを見る事が出来て、やっぱり来てよかったと思った。
 なお、一応皆マイクは付けていたが、さすがにダンスと歌との両立はきつかったようで、ほぼCD音源メインでの演奏だった。まあ、アニメ本編でも曲に合わせて踊っていたのだから、その再現としては十分だったと思う。



 全体を通して振り返れば、十分に楽しめたイベントだった。グダグダだった部分も、今思い返すとほほえましい。期待していた曲の中で、一部演奏がなかったのは、ちょっと残念だったが。そうじろう&かなたの「世界が消えても愛してる」、胸ぺったんガールズの「みんなで5じぴったん」は聴きたかったな。
 アンコールは、「組曲「らき☆すた動画」」で、本当の締めとしてはふさわしい曲だったが、メインスクリーンの映像にニコニコ動画風のコメントを出す演出は寒く感じてしまった。コメントが出てきてからは、ほぼスクリーンは無視して出演者を見ていたから別にいいのだけれど。



 さて、明後日はいよいよ「超ひだまつりZ」だ。もうこんなに迫ってしまった。
 こちらはずっと前から待望のイベントだっただけに、さらに楽しみだ。今、イベントで「みんなで歌う歌」として作られた「ひだまりランド・ゴーランド」のCDを買ってきて聴いているが、自宅で聴いているだけでも、この曲をみんなで歌ったら…と考えると、ゾクゾクしてくる。今からこんなでは、当日どうなってしまうやら