はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

名古屋で藤子ファン懇親会に参加

2008-10-29 02:11:41 | 藤子不二雄
 10月25~26日の二日間に渡って、名古屋で藤子ファン懇親会が開催された。

 参加者は、関西懇親会でお馴染みの面々…の一部。そもそも、今回は参加者のお一人が別件で愛知県に来られるので、せっかくだから藤子ファンの集まりも開こうと言う事になって、ほぼ突発的に開催された会だ。そのため、毎年正月・夏の恒例となっている関西懇親会と比べると規模は小さかったが、それでも25日夜は私を含めて6人、翌26日も4人が集まった。


 内容は、25日夜が飲み会、26日昼が大須~鶴舞の古本屋巡り、夜が再び飲み会だったのだが、残念ながらせっかくの地元開催にもかかわらず、私は一部しか参加できなかった。
 25日は21時まで仕事絡みで拘束されていて合流が遅れてしまったし、翌26日は寝過ごして古本屋巡りに間に合わず、夕方からの飲み会だけ参加させていただいた。リアルな話をすると、26日は洗濯物が溜まりすぎていたのがいけなかった。あれさえなければ、さっさと家を出て大須で合流できていたのだが。

 それはともかく、やはり共通の趣味の話をするのは楽しい。
 今はネット上でも色々と藤子話その他好きな事について書いたり、人とやりとりしたり出来るが、直接お会いしてリアルで話す楽しさは格別だ。それに、作品リスト漏れの新発掘短編や、雑誌掲載の「予告集」を見せていただいて、藤子話だけでなく藤子作品そのものについても楽しんだ。最近、私自身は藤子作品関係目当てで図書館へ行く事が少なくなっているだけに、図書館で色々と発掘される方の活動には、頭が下がる思いだ。


 また、藤子話をきっかけに色々と別のネタに話が拡がっていくのも楽しい。
 実は、今回の懇親会で一番印象に残った漫画は、藤子作品ではなかった。それは、「パンダラブー」だ。参加者のお一人が最近入手したもので、ある意味今回の目玉だった。
 中を見ると、とにかく下手くそ。だから、最初は「なんだこりゃ」くらいにしか思わなかったのだが、じっくり読んでいくうちに、尋常でない下手くそっぷりに引き込まれてしまった。
 ある意味絶妙と言えるほどのバランスで歪んだ登場人物、単純な中に狂気を感じさせる投げやりな背景、そしてさらに投げやりで意味不明なストーリーなどが相まって、一種異様な世界が創り出されている。主人公(?)・パンダラブーの徹底した「可愛くなさ」もすごい。

 懇親会参加者の意見としては、パンダラブーのイメージボイスは富田耕生に決まった。勝手に決められても富田さんには迷惑だろうが、そう思って読むと旧ドラ初代ともイメージが重なって、もう頭には富田さんの声しか浮かばない。
 ここまで書いていて思い出したが、富田さんは「魔法使いチャッピー」で本当にパンダ役(ドンちゃん)を演じていたのだった。しかも、ED主題歌まで歌っている。そのせいもあって、パンダラブーのイメージに合うのかも知れない。こうなったら、アニメ化は無理でも「パンダラブーの歌」を作って、富田さんに歌っていただきたいものだ。



 藤子作品以外の漫画では、他に「ドッキリ仮面」という作品を、今回初めて知った。

 26日に見せていただいた「週刊少年キング」(「オヤジ坊太郎」新連載の号)の巻末近くに載っていたギャグ漫画なのだが、読んでみると全然面白くない。何じゃこりゃと思っていると、某氏が「この漫画は単行本が10何巻も出て、未収録もたくさんあるんですよ」と、おっしゃる。
 実際に読んだ「ドッキリ仮面」のあまりのつまらなさに、てっきり単行本の話は冗談で、私をかついでいるだけなのだろうと思ったが、ネットで検索してみると、本当に単行本が15巻まで出ている。しかも、初版セットの買い取り価格が10万円とは、思わず我が目を疑ってしまった。

 単行本15巻+未収録分の話数があると言う事は、短く見積もっても4年は連載していたのだろう。それなりの長期連載だったのにも関わらず、今の今までこの作品は全然知らなかった。自分は昭和40年代以降の漫画についてはある程度知識があると思っていただけに、目から鱗が落ちた気分だ。まだまだ私ごときが知らない漫画は、たくさんあるのだろう。


 と、ここまで書いて読み返してみると、どうも藤子以外のネタの印象が強いようだ。
 もちろん、藤子話もたくさんしたのだが、藤子ファンの集まりで藤子作品について語るのはごく当然の事なので、それよりも初見で強烈だった「パンダラブー」の方が印象に残ってしまっているのだろう。
 それはともかくとして、大変楽しい二日間だった。特に、愛知県以外の遠方から来て下さった方々には、感謝感激だ。皆様、ありがとうございました。

 …次回の集まりは、来年正月の関西懇親会だろうか。今回も話し合った「懸案事項」がどうなる事やら。自分も他人事でなく関わり合っている案件であるだけに、気がかりだ。