土曜日に、名古屋が誇る「喫茶マウンテン」に、初めて行ってきた。
妙なメニューの数々と、一人で食べきる事が出来るか怪しいくらいの量を出す、はっきり言って「変な店」として有名だが、私は名古屋に住んでいるにも関わらず、これまで訪れた事がなかった。
マウンテンは自宅からもさほど遠くなく、その気になればいつでも行けたのだが、かと言って思い立ったらすぐに行けるほど近くもないので、「そのうち機会があれば行ってみよう」と思いつつ、なかなかその「機会」を作る事が出来なかった。
このまま「機会があれば」などと言っているだけでは、いつまで経っても行くことはなかっただろう。だから、今回はっきり「行く」と決めて行動しようと、一週間前から「10月4日はマウンテンに行くぞ」と予定に入れておいたのだ。
そして、その10月4日当日。
昼間は、名駅~大須等を回って色々と用事を済ませ、大須から地下鉄鶴舞線でいりなか駅まで行った。いりなかが喫茶マウンテンの最寄り駅だが、駅からは徒歩で10分ほぼかかり、微妙に遠い。
実は、いりなか駅だけでなく地下鉄名城線の八事日赤駅からも距離はほぼ同じであり、二つの地下鉄駅に挟まれた中途半端な場所にあるのだ。
今回は、乗り換え無しで行けるいりなかで降りて、ひたすら上り坂を歩いていった。
日中の用事を済ませた後なので、駅に着いた時に既に18時を回っており、日没が早くなっているので、かなり暗くなっていた。
とは言え、いりなか駅周辺~本山あたりは大学生時代にしょっちゅううろついていて良く知った土地なので、暗くても特に迷うことなくマウンテンにたどり着くことが出来た。
描き文字が微笑ましい看板
さっそく中へ入ってみたところ、既に結構座席は埋まっており、私が店にいる間にも、どんどん増えていた。土曜の夜だからだろうか。
席に着くと、店員がメニューを持ってきた。どんな品目があるかはあらかじめネットで予習しておいたが、それでも実際のメニューを見ると、何を食べたらいいのか迷ってしまう。
もちろん、全てが全て変(だと思われる)な品目ではなく、まともそうなものも結構見つかるが、せっかくマウンテンに「登山」をしに来たのに、まともなメニューを頼んでも面白くない。しかし、初登山でいきなりハードなものを注文して「遭難」するのもイヤだ。
迷ったあげく、今回は「タコスピラフ」と「青のコーラ」を頼んだ。タコスピラフの予備知識はなかったが、タコスとピラフなら、そんなに変な取り合わせにはならないだろうと判断したのだ。「青のコーラ」も、どんなドリンクかわからなかったが、名前の胡散臭さで選んでみた。ちなみに、メニューには「赤のコーラ」もある。
そして、待つこと15分ほどして、「タコスピラフ」が運ばれてきた。
写真が見づらくて申し訳ない
パッと見て「何がタコス?」と思われるかも知れないが、食べてみるとその疑問は氷解する。ピラフの中にスナック菓子「ドンタコス」が混ぜられているのだ。そんなオチか…。
このタコスピラフ、メニューでは「辛口」に分類されているが辛さはせいぜい中程度で、食べられなくなるほどではない。問題は、やはり量だ。ネットでのメニュー紹介で写真付きのものもあるが、写真では量はわかりにくいものだと痛感した。
私も、食べる前は「大した事はないのでは」と量を甘く見ていたのだが、実際に食べてみると半分でつらくなった。ドンタコスをはじめとする妙なトッピングの組み合わせが、やけに胃にもたれる。しかし、ここで食べ残すのは、いかにも負けたようで悔しい。幸いにも、この店にも普通の喫茶店のように雑誌や新聞が置いてあるので、それらを読んで胃を休めつつ、後半は少しずつ食べ進んだ。
結局、全部食べ終わるまでに30分以上かかったが、何とか「単独登頂」に成功した。
食後の皿の写真を取り忘れたのは残念だ。「やっと終わった」と、ホッとした気持ちが強く、写真どころではなかった。
このタコスピラフ、かなり胃には堪えたらしく、翌日の夜まで胸焼けが尾を引いてしまった。
ともかく、初登山は一応の成功を収めた。次回は、マウンテン一番の名物になっている甘口系のメニューに挑戦したい。実は、今回隣のテーブルに座っていた人が「甘口抹茶小倉スパ」を頼んでいたのだが、その人が店を出た後のテーブルを見ると、半分以上残っていた。辛い物より甘い物をたくさん食べる方が、よりしんどそうだ。
あと、「青のコーラ」は、よくわからない味だった。少なくとも普通のコーラとは全然違い、変に甘ったるい炭酸飲料と言った感じ。どう考えても「コーラ」と言うイメージではない。
こうして見ると、やっぱり「マウンテン」は変な店だ。「こち亀」の単行本42巻「秋の海…の巻」に出てくる喫茶店「びっくりハウス」を連想させられる。もっとも、「びっくりハウス」は店の外装からして変だが、「マウンテン」の外観は一応まとも。だが、変なメニューを出す点は共通している。「びっくりハウス」の「あんこスパゲティ」は、マウンテンの甘口スパとほぼ同じだろう。漫画の中に出てくるような店が本当にあるのだからユニークだ。
とりあえず、今年中にもう一度は訪れてみたい。
(関連リンク)
・喫茶マウンテン公式blog
・名古屋が世界に誇る喫茶マウンテン
妙なメニューの数々と、一人で食べきる事が出来るか怪しいくらいの量を出す、はっきり言って「変な店」として有名だが、私は名古屋に住んでいるにも関わらず、これまで訪れた事がなかった。
マウンテンは自宅からもさほど遠くなく、その気になればいつでも行けたのだが、かと言って思い立ったらすぐに行けるほど近くもないので、「そのうち機会があれば行ってみよう」と思いつつ、なかなかその「機会」を作る事が出来なかった。
このまま「機会があれば」などと言っているだけでは、いつまで経っても行くことはなかっただろう。だから、今回はっきり「行く」と決めて行動しようと、一週間前から「10月4日はマウンテンに行くぞ」と予定に入れておいたのだ。
そして、その10月4日当日。
昼間は、名駅~大須等を回って色々と用事を済ませ、大須から地下鉄鶴舞線でいりなか駅まで行った。いりなかが喫茶マウンテンの最寄り駅だが、駅からは徒歩で10分ほぼかかり、微妙に遠い。
実は、いりなか駅だけでなく地下鉄名城線の八事日赤駅からも距離はほぼ同じであり、二つの地下鉄駅に挟まれた中途半端な場所にあるのだ。
今回は、乗り換え無しで行けるいりなかで降りて、ひたすら上り坂を歩いていった。
日中の用事を済ませた後なので、駅に着いた時に既に18時を回っており、日没が早くなっているので、かなり暗くなっていた。
とは言え、いりなか駅周辺~本山あたりは大学生時代にしょっちゅううろついていて良く知った土地なので、暗くても特に迷うことなくマウンテンにたどり着くことが出来た。
描き文字が微笑ましい看板
さっそく中へ入ってみたところ、既に結構座席は埋まっており、私が店にいる間にも、どんどん増えていた。土曜の夜だからだろうか。
席に着くと、店員がメニューを持ってきた。どんな品目があるかはあらかじめネットで予習しておいたが、それでも実際のメニューを見ると、何を食べたらいいのか迷ってしまう。
もちろん、全てが全て変(だと思われる)な品目ではなく、まともそうなものも結構見つかるが、せっかくマウンテンに「登山」をしに来たのに、まともなメニューを頼んでも面白くない。しかし、初登山でいきなりハードなものを注文して「遭難」するのもイヤだ。
迷ったあげく、今回は「タコスピラフ」と「青のコーラ」を頼んだ。タコスピラフの予備知識はなかったが、タコスとピラフなら、そんなに変な取り合わせにはならないだろうと判断したのだ。「青のコーラ」も、どんなドリンクかわからなかったが、名前の胡散臭さで選んでみた。ちなみに、メニューには「赤のコーラ」もある。
そして、待つこと15分ほどして、「タコスピラフ」が運ばれてきた。
写真が見づらくて申し訳ない
パッと見て「何がタコス?」と思われるかも知れないが、食べてみるとその疑問は氷解する。ピラフの中にスナック菓子「ドンタコス」が混ぜられているのだ。そんなオチか…。
このタコスピラフ、メニューでは「辛口」に分類されているが辛さはせいぜい中程度で、食べられなくなるほどではない。問題は、やはり量だ。ネットでのメニュー紹介で写真付きのものもあるが、写真では量はわかりにくいものだと痛感した。
私も、食べる前は「大した事はないのでは」と量を甘く見ていたのだが、実際に食べてみると半分でつらくなった。ドンタコスをはじめとする妙なトッピングの組み合わせが、やけに胃にもたれる。しかし、ここで食べ残すのは、いかにも負けたようで悔しい。幸いにも、この店にも普通の喫茶店のように雑誌や新聞が置いてあるので、それらを読んで胃を休めつつ、後半は少しずつ食べ進んだ。
結局、全部食べ終わるまでに30分以上かかったが、何とか「単独登頂」に成功した。
食後の皿の写真を取り忘れたのは残念だ。「やっと終わった」と、ホッとした気持ちが強く、写真どころではなかった。
このタコスピラフ、かなり胃には堪えたらしく、翌日の夜まで胸焼けが尾を引いてしまった。
ともかく、初登山は一応の成功を収めた。次回は、マウンテン一番の名物になっている甘口系のメニューに挑戦したい。実は、今回隣のテーブルに座っていた人が「甘口抹茶小倉スパ」を頼んでいたのだが、その人が店を出た後のテーブルを見ると、半分以上残っていた。辛い物より甘い物をたくさん食べる方が、よりしんどそうだ。
あと、「青のコーラ」は、よくわからない味だった。少なくとも普通のコーラとは全然違い、変に甘ったるい炭酸飲料と言った感じ。どう考えても「コーラ」と言うイメージではない。
こうして見ると、やっぱり「マウンテン」は変な店だ。「こち亀」の単行本42巻「秋の海…の巻」に出てくる喫茶店「びっくりハウス」を連想させられる。もっとも、「びっくりハウス」は店の外装からして変だが、「マウンテン」の外観は一応まとも。だが、変なメニューを出す点は共通している。「びっくりハウス」の「あんこスパゲティ」は、マウンテンの甘口スパとほぼ同じだろう。漫画の中に出てくるような店が本当にあるのだからユニークだ。
とりあえず、今年中にもう一度は訪れてみたい。
(関連リンク)
・喫茶マウンテン公式blog
・名古屋が世界に誇る喫茶マウンテン