はなバルーンblog

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「ゲゲゲの鬼太郎」第5作放映開始

2007-04-01 12:18:27 | 水木しげる
 いよいよ今日から「ゲゲゲの鬼太郎」通算5作目となる新シリーズが始まった。

 8時50分過ぎに起きて、テレビを付けたら8時58分。何とか間に合ったとワクワクしていたが、9時を過ぎてもCMが流れていて「鬼太郎」が、始まらない。9時1分を過ぎても、以下同文。延々とCMを見せられた後、9時2分になってようやくアバンタイトルが始まった。
 これまで、この枠は同時ネットでなかったので知らなかったが、どうやら前番組の「デジモンテイマーズ」の時から9時2分スタートだったようだ。来週から録画予約は9時2分からに直しておこう。


 さて、とりあえず第1話の印象と感想を書いておく。

 まずはOPテーマだが、曲のアレンジと泉谷しげるの歌い方は、第3作の吉幾三に似た感じだった。また、OPアニメは前半部分には第4作テイスト、終盤の巨大な敵(やまたのおろち?)に立ち向かうあたりは第3作のテイストが入っている感じ。今回は、尺の都合か2番(フルサイズでは3番)が省略されてしまっているのは残念。

 次に、キャラクター及び声優の感想。
 四代目鬼太郎となった高山みなみの声は、現時点ではどうしてもコナンを連想してしまう。今後何回か観れば、しっくり来るだろうか。所々にあった、妖怪のすごみを見せる部分の演技は、悪くない。
 目玉親父の声は、予告の段階ではちょっと苦しそうで心配だったが、実際に本編で聴いてみると全く問題なかった。「さすがはわしの息子」と、親バカぶりも健在。また、目玉親父が姿を現すと、人間が「なんだこれは」と驚くお約束もしっかり入っていて、嬉しかった。
 ねこ娘の声は、西村ちなみの演じた第4作にかなり近い印象を受けた。通常時と猫化時の切り替えも、違和感はない。それにしても、通常時はすっかり萌えキャラだ。
 砂かけやぬりかべの声は第4作から継続なので、今更特に言う事はない。耳に馴染んでしまっている。八奈見さんの一反木綿は、第一声を聴いて「懐かしい」と思ってしまった。子泣きも大体想像通りで、悪くない。
 最後にねずみ男だが、今回はほとんど「出てきただけ」で、セリフもあまり多く無かったので、まだ何とも言えない。やはり、ねずみ男は小ずるい悪事を働いてこそだ。メインを張る次回に期待。

 映像は、貝澤幸男らしく「影」の見せ方が効果的だった。第1話から、鬼太郎ファミリーですら「怖さ」を見せているあたり、妖怪と人間との間に一線を引いて、違う世界の住人だと印象づける意図があるのだろう。鬼太郎も、いきなり人間の少年をおとりに使っており、単なる「正義のヒーロー」としては描かれていない点は好感が持てる。
 ただ、鬼太郎の語りで「妖怪は怖いものだ」とむやみに強調していたところは、少々くどくて鼻についてしまった。わざわざ何度もも繰り返さなくても、十分だったと思う。
 本編最後は「後ろ姿で、去っていく鬼太郎」で、締め。原作やアニメ第1作・第2作を思い出す懐かしい雰囲気だった。

 EDは長井秀和の「ウラメシ夜」。曲のタイトルと歌手だけしかわからず、どんな歌か気になっていたが、お化け・妖怪の「怖さ」が出ていて、なかなかよかった。イメージとしては第3作の挿入歌「闇夜に気をつけろ」にちょっと似た感じだろうか。


 全体的な印象としては、第3作・第4作の「いいとこどり」を目指した感じがした。新作ならではの個性が、あまり観られなかった気がする。今回の新要素「妖怪横丁」などが、今後更に話に活かされて、本シリーズならではの面白さが確立される事を期待したい。

 なお、OPではぬらりひょん・朱の盆・蛇骨婆が一瞬だけ登場している。ぬらりひょんのデザインは、第3作寄りとなっており、今後鬼太郎に立ちはだかる敵として登場する可能性が高そうだ。そうなると、誰が声を担当するのか気になるが、どうせ第3作に近いデザインなら、青野さんに演じていただきたいところだ。
 OPと言えば、ぬりかべの奥さん?(ピンク色)と、子どもの小さなぬりかべが出ていたのが、ある意味一番衝撃的だった。今後、ぬりかべ親子を描いた話もあるのだろうか。