十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

2013-07-19 | Weblog
志功画の女人たずねて走梅雨     相馬カツオ

 棟方志功は青森県出身の板画家で、日本が誇る世界的巨匠の一人だ。彼の作品は、女人を描いたものが特徴的だが、女性の中に仏を見出し、女性は仏であるとする志功の女性観によるものだとされる。作者もまた、志功画の女人の中の仏さまに会いに行ったものだろうか。志功画の女人に焦点が絞られ、「走梅雨」という現実の気象現象がうまく調和して、高揚感のある作品となっている。「滝」7月号〈渓流集〉より抄出。(Midori)

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
走梅雨 (今村征一)
2013-07-19 18:05:27
戦災で多くのものが焼失したらしいが版画を板画と自ら言った志功の絵を実際に見られた心の昂りが読み取れますね。
返信する
女人 (みどり)
2013-07-19 18:27:14
>心の昂りが読み取れますね。
そうですね。
「女人たずねて」が、この句のポイントだと思いました。
返信する

コメントを投稿