胸中に澄む水湛へ老いゆかむ 高橋満子
「水澄む」という季語が、このような形で詠まれていることにまず驚く。掲句が清記で回って来たときも圧倒的な存在感を放っていたことを覚えているが、「胸中に」という意外性が、「老い」という作者の心情に深く結びつくのだ。花鳥に遊べば、きっと心も澄んで行くものと信じたい。「阿蘇」12月号より抄出。(Midori)
「水澄む」という季語が、このような形で詠まれていることにまず驚く。掲句が清記で回って来たときも圧倒的な存在感を放っていたことを覚えているが、「胸中に」という意外性が、「老い」という作者の心情に深く結びつくのだ。花鳥に遊べば、きっと心も澄んで行くものと信じたい。「阿蘇」12月号より抄出。(Midori)
この句では来し方の諸々を流して澄みゆく水を見続け、若さからの、ふと老いの入口を感じられたのでしょうか。
作者は鹿児島の[湾]で学ばれたベテランさん、句会では何時もいい勉強をさせて頂きます。
机上派の私には、気づかない鑑賞でした。
ダイナミックな句から、精細な句まで、
いつも個性が光りますね♪
ありがとうございます。ちょっとキザな表現かもと思ったのですが、素直な心情です。自分の俳句人生の総仕上げに 入ったと思っています。
ちっともキザではなく、凄い表現だなと思ったことを覚えています。
私もそんな胸中でありたいと思うこの頃です(^^)/