水仙花水脱ぐ如くひらきけり 西村 薫
「滝」3月号 <滝集>
母が遺してくれた水仙が、幾分株を増やしながら今年も咲いている。それは、
八重咲きの淡黄色の花弁で、小さいながらもとてもお洒落な水仙だ。さて掲句、
「水脱ぐ如く」の喩えが、「水仙」の本質に触れて詩情豊かに伝わってくる。平明
な言葉で形容された水仙は、妖精のような美しさを誇っている。(Midori)
「滝」3月号 <滝集>
母が遺してくれた水仙が、幾分株を増やしながら今年も咲いている。それは、
八重咲きの淡黄色の花弁で、小さいながらもとてもお洒落な水仙だ。さて掲句、
「水脱ぐ如く」の喩えが、「水仙」の本質に触れて詩情豊かに伝わってくる。平明
な言葉で形容された水仙は、妖精のような美しさを誇っている。(Midori)
お母さんが遺してくれた水仙が株を増やしながら咲いている、
大事にしないとね。私は父の盆栽、全部枯らしてしまいました。
掲句、みどりさんの鑑賞のように”水脱ぐ如く”が、言い得て妙、ですね。
平明ながら、陳腐な喩えでなく説得力がありますね。
瑞々しい水仙が目に浮び、とても好きな句です。