十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

竹の秋

2009-03-06 | Weblog
竹の秋垂直といふ知性かな    菅原鬨也
                             「滝」3月号 <飛沫抄>
「知性」は物事を考え、理解し、判断する能力、すなわち人間のもっとも人間
らしい知的能力のことだ。それは、深化すればするほど、より高度に高められ、
次世代へと受け継がれていく。「垂直といふ知性」にそんな思いを深くした。
そして、青々と山を覆い尽くす生命の横溢の只中の、ひそやかな竹の秋・・・。
竹は、まっすぐ空に向って伸びながら黄葉の時を迎えるが、地中には、新しい
生命がしっかりと息づいている。円熟期を迎えた「滝」主宰の一句に新たなる
境地が拓かれているのを感じた。(Midori) 

「滝」のホームページ http://sky.geocities.jp/himatu2008/index.html

2 コメント

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難しい (taiheiyou)
2009-03-07 05:46:58
俳句なのかどうかきわどい句(短句?)を
見事に調理した板前さんの包丁のような鑑賞です。この文で
大分理解できました。
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感覚的な句ですね。 (みどり)
2009-03-07 07:39:16
やっぱり、「竹の秋」が効いているのだと思います。
私の住んでいる町は竹の子の産地で、今まさに竹の秋を迎えています。竹の子は上手く調理できるでしょうか?
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