鹿の声透きとほる夜の不整脈 本田久子
夜は夜でも、「鹿の声」が「透きとほる夜」である。いかにも繊細で透明感のある鹿の声に、張りつめた空気感が漂う。「の」の繋がりによって、「不整脈」へと絞られてゆく昂揚感・・・。自らの「生」と一時向き合っている静かな夜なのではないだろうか。「阿蘇」2月号より抄出。(Midori)
夜は夜でも、「鹿の声」が「透きとほる夜」である。いかにも繊細で透明感のある鹿の声に、張りつめた空気感が漂う。「の」の繋がりによって、「不整脈」へと絞られてゆく昂揚感・・・。自らの「生」と一時向き合っている静かな夜なのではないだろうか。「阿蘇」2月号より抄出。(Midori)
漆黒の闇の中、何とも、か細く、短いながら余韻を引く声に、言葉もなく固まってしまいました。
その夜はなかなか眠れず、今でも思い出すと胸がつまります。
身に余る観賞、ありがとうございます。
土曜例会では、中正先生の特選句☆
透明感のある、とても好きな句でした(^^)/