十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

鹿の声

2018-02-01 | Weblog
鹿の声透きとほる夜の不整脈     本田久子

夜は夜でも、「鹿の声」が「透きとほる夜」である。いかにも繊細で透明感のある鹿の声に、張りつめた空気感が漂う。「の」の繋がりによって、「不整脈」へと絞られてゆく昂揚感・・・。自らの「生」と一時向き合っている静かな夜なのではないだろうか。「阿蘇」2月号より抄出。(Midori)

2 コメント

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透きとほる夜 (久子)
2018-02-02 07:50:27
大分の冨貴寺横の宿で初めて聞いた鹿の声。
漆黒の闇の中、何とも、か細く、短いながら余韻を引く声に、言葉もなく固まってしまいました。  
その夜はなかなか眠れず、今でも思い出すと胸がつまります。

身に余る観賞、ありがとうございます。


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鹿の声 (みどり)
2018-02-02 09:27:18
富貴寺での貴重な体験が一句となったのですね!
土曜例会では、中正先生の特選句☆
透明感のある、とても好きな句でした(^^)/
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