診られてる時間の先は朧にて 相馬カツオ
体調不良の原因が何なのか解らず、医師に診察してもらう時の何とも言えないあの時間。問診、触診、聴診などの診察のあと医師の下す診断を待つ間、不安感は最高潮に達する。「診られてる時間の先」とは、このような時間ではないだろうか。「朧にて」とは、診断が下される前のファジーな時間、あるいは診断そのものが「朧」だったとも言える。まさに心理的な臨場感のある「朧」である。「滝」5月号〈瀑声集〉より抄出。(Midori)
体調不良の原因が何なのか解らず、医師に診察してもらう時の何とも言えないあの時間。問診、触診、聴診などの診察のあと医師の下す診断を待つ間、不安感は最高潮に達する。「診られてる時間の先」とは、このような時間ではないだろうか。「朧にて」とは、診断が下される前のファジーな時間、あるいは診断そのものが「朧」だったとも言える。まさに心理的な臨場感のある「朧」である。「滝」5月号〈瀑声集〉より抄出。(Midori)
これは心理的な朧。上手な作者だ。
こんな最近の日本列島を反映した句もありました。
いろんな世界を切り取って詠める作者ですね。