雨音の八十八夜慈雨となる 中山純子
立春から数えて88日目にあたるこの日、播種の適期とされ、
茶摘みの最盛期となる。農家はこの頃を境に忙しくなる。
さて、「雨音の八十八夜」の省略を効かせたフレーズ・・・。
そして、「慈雨となる」への展開。
「雨音」から得た一瞬の感動を一句にした技は見事。
中山氏は、このほど第六句集『水鏡』を上梓された。
「俳句」8月号「新作12句」より抄出。(Midori)
立春から数えて88日目にあたるこの日、播種の適期とされ、
茶摘みの最盛期となる。農家はこの頃を境に忙しくなる。
さて、「雨音の八十八夜」の省略を効かせたフレーズ・・・。
そして、「慈雨となる」への展開。
「雨音」から得た一瞬の感動を一句にした技は見事。
中山氏は、このほど第六句集『水鏡』を上梓された。
「俳句」8月号「新作12句」より抄出。(Midori)
彼女の作品に金沢らしい良い句があったのでご紹介する。
「氷室饅頭たべて日暮れる金沢びと 中山純子」(金沢俳句散歩より)
12句のうち一番好きな句は「起き上がり小法師微震の春障子」でした。(起き上がり小法師は金沢の銘菓)
雨音から得た一瞬の感動を一句にした技は見事
には同感。
私は、てっきり郷土玩具かと思っていました。
俳諧味のある作品ですね。
「風」の創刊から終刊まで50年、細見綾子に、
作品も生きざまも傾倒し、心酔し、執し続けたとありました。
きっと、師も彼女も素敵な女性なのでしょうね♪